先日の大阪星光33期卒後30周年二次会。
大北くん、島田くん、安保くんを前に談笑する場面があった。
ふと独り言のように思った。
この三人が本気を出して競ったとして頭脳の明晰さで誰が一頭地抜くのだろうか。
そしてすぐ、背後に群れ成す集団に思いが向いた。
凄腕の刺客に包囲されているようなもの。
敵に回せば手強すぎてひとたまりもない。
幸い、全員が味方。
出席しているメンバーだけでこの厚み。
今回やむなく欠席の面々も負けず劣らず辣腕揃いであるから、合わせれば何ということなのだ、恐ろしい。
さっき聞いたばかりの天六いんちょの言葉が甦る。
塾に入ったのは小6の10月。
それで数ヶ月勉強して星光に入った。
思い出す。
わたしが塾に入ったのは小6の春。
阪神受験の講習会の初日、隣は33期の新町くんだった。
算数の問題が全然解けず狼狽えた。
さらには、おかんが昼の弁当を教室まで届けに来たので恥ずかしく一層小さくなって過ごすことになった。
いまでこそ母の心を思ってじんとくる懐かしのシーンであるが、小6のちびっ子にとっては悪夢のような滑り出しだった。
しかし、あっという間、すぐ慣れた。
上のクラスにあがって驚いた。
まわりは賢いやつばかり。
どれだけ勉強しようが敵わない。
そんな奴らとその後33期で机を並べることになった。
そう言えば島田なんて塾にも通わず星光に入っている。
親しく付き合い忘れていたが、見渡せばそのレベルの者ばかりが集う場なのであった。
三次会はシェラトン2階のバー。
テーブルを数人で囲むサイズ感がちょうどいい。
案外、人見知り。
わたしのようなタイプは人が大勢いると気圧される。
何人かでぼそぼそ話すような雰囲気が気安くて落ち着く。
緊張解けたのか、シブがカリオストロの城のルパンのようにカツサンドからパスタまで食べまくった。
テーブルごと頼んだ品数に差があった。
会計の際、一人頭に均したので誰もが高いと思ったのではないだろうか。
その原因はシブにある。
あれだけの大活躍。
シブの食費を分かち合ったのだと思えば皆も納得の話だろう。
お開きとなり、わたしは谷口と高岡さんとタクシーに乗った。
来月あたり、こじんまり飲み会しようと話し合った。
還暦の会は12年後だが、33期は毎月あちこちで顔を合わせている。