KORANIKATARU

子らに語る時々日記

天六のいんちょに思いを託す

桜ノ宮駅で降り小雨降るなか天満橋方面に向かった。大阪城を左手に見ながら源八橋を東から西へと渡る。 火鍋成都は、橋を渡り終え左に曲がってすぐの場所にあった。なかに入るといちばん奥の席に天六のいんちょの姿が見えた。 前に座ってわたしはビールから…

脱力に憩う

京都からの帰途、同じく帰途にあった家内から連絡が入った。 ちょっと一杯ひっかけて帰ろうとなって待ち合わせし近くの寿司屋のカウンターに腰掛けた。子らの帰宅はまだ当分先のこと。 ビールを飲んでハイボールに移り小品をつまむ。 仕事後のこんな時間がた…

こんな寂しいことはない

忙しいと朝が早くなる。昨日に引き続き朝5時には家を出た。 順調に業務が片付けば昼過ぎには完了となる。帰途、昨日と同じ店でラーメンを食べよう。 そう自分を励まし駅へと向かう。冷え込む早朝、誰にだって希望が必要だ。 子守さんの朝からてんこもりを聴…

何度でも鉢合わせする小さな空間

下りの電車と上りの電車がホームに入ったのはほぼ同時だった。 双方の扉からエスカレータへと人が押し寄せた。 見ると目の前に家内。 互い異なる電車に乗ってはいたが、エスカレータ付近に陣取っていたのは共通していた。 一歩前にいるということは、やはり…

がっつくみたいに仕事する

日曜日、ちょっとした用事があったので事務所に寄った。 数分で片付いて、すぐに引き上げても良かったのであるが、休日のふんわり感に包まれつつわたしはA3のタスクノートを開いた。 いま書いておけば滑り出しよく週明けの仕事に取り掛かれるのではないか…

最も大きいものを選んで正解だった

金曜に続き土曜も京都にて業務を行った。 事務所に戻るとすでに夕刻。 休む間もなく地下鉄を使って北浜に向かった。 目指すはル・ポンドシェル。 そこで恒例の新年会が行われる。 そのクリニックにとっては正月元旦のような行事と言える。 午後6時半、わた…

たこ焼きの数から学ぶ力の均衡

帰途、おうすの里で梅干を三種選んだ。甘いものは息子たち、酸っぱいものは家内、ほどよいものはわたしと各自の好みに合わせた。 京都を後にし枚方市駅で途中下車した。待つこと5分。家内が現れた。 別に手をあげることも手を振ることもなく、何の仕草も介…

まもなく枚方にて合流

京都へと向かう電車に揺られつつ、昔の写真をスクロールしていく。 写真の数は膨大。 ルーレットを回すみたいにして当てずっぽうな時期に着地し写真を眺める。 金沢の写真に目が留まった。 数年前、家族で旅した地であった。 息子二人の肩に腕を回し家内が真…

趣味というより生態とも言うべき類の話

10年前の1月24日は土曜日だった。 美味しいピザを食べようと家族を伴い神戸を訪れた。 人気店だったので店の前でしばらく順番を待つことになった。 子らはまだ小さく、店外に置かれた電気ストーブの前で二人並んで暖を取り、マッチ売りの少女さながらその暖…

異次元レベルの競い合い

そのときはあまりよく理解していなかった。 一体どんな層の人たちが集う場であるのか。 いまでは実によく分かる。 学校での集まりに参加すれば父兄がどのような背景の方であるか分かるし、また、仕事柄、どんな父兄の子どもたちがそんな学校を目指すのかも見…

ちょっと一味凝るだけこんなにも美味しい

一昨晩の豚しゃぶもそうであったが昨晩のねぎ焼きも長文屋の唐辛子によってその美味が更に際立つことになった。 家内と北野天満宮を訪れたのは先週の日曜。 帰途、家内に連れられるまま長文屋に寄り青海苔多めの唐辛子を買い、そこを皮切りにし京都各所を行…

家がいちばん

同じ古都であっても京都より奈良の方が心落ち着く。 静けさに満ちて雨の日は尚更。 朝の9時。 普段よりもゆっくり目の時間に家内とともに朝食をとる。 興福寺の五重塔が雨にけぶって趣きを増し、時間が後景へと退いていく。 そこに身を置くだけで満ち足りた…

気も遠くなるような長蛇の列

いよいよその日がやってきた。 待ちに待った1月19日。 そう、この日、ワールドカップラグビーのチケットが先着順に販売されるのだった。 だからもちろんわたしの予定帳の筆頭にはチケット購入の記載があった。 朝の9時。 慌てて気づいて、わたしはグーグ…

思わぬ再会

先日、息子の時計の電池を替えた。 替えたばかりであったが、念の為、スペアの時計も持たせることにした。 思い返せば、彼が小6になったばかりの春のこと。 商店街の時計屋に連れていき、腕時計を選ばせた。 彼が指差したのは、アルバのスポーツウォッチだ…

33期のワンツーパスで活路が拓く

姜昌勲先生はことあるごとに言う。 ひとりで抱え込まず、まずは何でも相談することが大事。 だから受診の際、わたしは田中新二先生に相談した。 これは狭間研至に聞くのが最適ではないか。 そのような話になったので、それでわたしは狭間研至先生に相談した…