KORANIKATARU

子らに語る時々日記

長い一日の記録

道中、わたしは連絡業務をこなした。 運転は家内。 天理東で高速を降り試合会場に着いたとき雨は本降りとなった。 激しさ増す雨を夫婦で鑑賞するみたいにし開始時間までクルマの中で過ごした。 幸い試合が始まるとき、雨脚が弱まった。 グランド袖で目を凝ら…

家内の努力に依存する

八尾で業務を終え河内山本駅に向かった。 19:57の普通電車をやり過ごし20:00の準急に乗ったとき、家内から夕飯の写真付きメッセージが届いた。 家で食べるように。 はなからそのつもり。 疲れ果てていたのでさっさと家に帰ってゆっくりしたい、それが第一の…

一手間、二手間を惜しまない

事務所に寄った家内と一緒に帰ろうと思ったが急遽仕事が入った。 先に家内が帰り、わたしは一時間ほど遅れての帰宅となった。 すでに風呂と食事の用意ができていてまず先に風呂を済ませリビングに上がった。 キンキンに冷えたグラスにビール注いで乾杯。 前…

他にすることのない夫婦

枝豆がどっさり箱詰で送られてきた。 産地が八尾とある。 大阪の八尾が枝豆の名産地だとは知らなかった。 枝豆好きであるから家内はこの届け物を大いに喜ぶことだろう。 段ボールの箱を抱え帰途につく。 家での晩酌に備え、途中で風呂を済ませた。 がしかし…

この安心感は何だろう

時刻は午後5時。 雨が降り始めたと思ったら一気に土砂降りとなった。 ネットを見ると、ちょうど大阪市に大雨警報が発令されたところだった。 わたしは阪神電車のなか。 車窓の向こうに見える雨ざらしの風景が、雨滴で滲んで正体不明の抽象画のようなものへ…

魂が給油を受ける場所

夜は5時開店。 そう表示があったが敷地内に入って扉を開けた。 時刻は午後4時。 カウンターの背もたれにカラダをあずけ、天を仰ぐようにして店主が休憩していた。 持ち帰り、頼める? そう聞くが、5時まで待ってもらえますかと困ったような顔をされた。 …

黄金に輝く真夏の一コマ

夕陽ヶ丘高校で朝から合同練習がある。 そう言うので二男は置いてクルマを走らせた。 朝9時前、実家で両親を乗せ向かうは生駒霊園。 15日に一緒に墓参りに行く予定にしていたが台風10号通過のタイミングと重なったためこの日になった。 先日東京を訪れ妹家…

一字違いのはとこ

一足先にわたしが到着した。 順番を待つため店外に置かれた丸椅子に腰掛ける。 先に2組が待つ。 時間帯から考え20分から30分は待たないといけないだろう。 そう目星をつけていると二男がこちらに向かってゆっくりと歩いてきた。 約束の時間どおり。 わたし…

男子の健やかな成長を最も喜ぶ者

山の日だから日帰りで山に登った。 そんなメッセージとともに長男から写真が送られてきた。 お盆には帰省する。 そんな考えもあったようだが、あれこれ忙しいようである。 元気で過ごしているなら、それで全然構わない。 以前わたしと話したとき、彼は言った…

エピソードがあると美味しさが増す

昼以降電車が動かなくなる。 だから午前中に動くことにした。 わたしはジムに向かい家内はヨガのレッスンを受けに出かけた。 雨は一滴も降らず風もさして強くない。 電車を停めるなど過剰反応にもほどがあると思えたが、わたしたちの日常は電車に従属してい…

バスがとり持つ仲

朝5時半、ホテルのジムで走りながらニュースを注視した。 当分松山は台風の影響を受けそうにない。 この分だと昼の飛行機で帰阪できそうだ。 そんな見通しを持って部屋に戻った。 だからネットでJALの運行情報を見たとき驚いた。 朝9時の便について「出発…

最終日、店のチョイスを誤った エスケープ・フロム・はしまや

台風10号が接近し、14日の松山発伊丹行きの飛行機に影響のおよぶ可能性が濃厚になった。 当初予測では逃げ切り可と見込んでいたが楽観している場合ではなかった。 それで高速バスをあたった。 しかし大阪行きは全て満席。 神戸行きの朝6時と8時に僅か空席…

松山で見つけた最強の寿司

朝、ジムに人影なくわたしと家内だけ。 わたしが走る後ろのフリースペースで家内がヨガのトレーニングをしポーズが決まるごとに「見て」と言うので壁面の鏡越し目をやってその度わたしは「見た」と言った。 終盤はわたしの隣で家内がバイクを漕ぐ。 迫り来る…

思考ゼロの時間が続く

風呂にたっぷり入って食べるだけ。 夕刻、少し暑さ和らいだところで買い物して観光。 シャインマスカットやみかんなどフルーツ類の充実に家内は喜びっぱなしであった。 観覧車に乗り松山市街を一望し夕飯の予約までの時間、ロープウェイで松山城に上がり天守…

ぶらり近場を散策

いつもは駅前に数台停まって客待ちしているタクシーが今朝に限って見当たらない。 下手すればかなり困ったことになる。 悪い予感に苛まれつつ家内と北口と南口の二手に分かれタクシーの出現を待った。 こんなときは必ず家内の方に引きがある。 タクシー現る…