KORANIKATARU

子らに語る時々日記

人生なにが起こるか分からない

この日も前日と同様。 筋トレのメニューを終えトレッドミルで家内と隣り合った。 絶え間なく押し返してくる足元の傾斜に抗い、各自、精出し速歩する。 真ん中に置いたコントレックスを分けて飲み、視線の先の『魔法のレストラン』に目をやり続けるが、夕飯の…

空飛ぶ確信が呆気なく地に落ちた

筋トレを終えトレッドミルで家内と隣り合う。 時刻は午後6時半。 この日の『おでかけコンシェルジュ』は奈良橿原特集だった。 麺屋いちびりが紹介され、トータルテンボスが特製ラーメンを食べる。 そのシーンに家内が気づいた。 横から手が伸び、テレビのチ…

両の眼が燦々と輝いた

秋学期末試験に備え勉強に励む合間、息抜きがてら長男から電話がかかってくる。 近況を知らせる会話のなか、ニュースで取り上げられた事件についても話が及ぶ。 大学名を挙げて伝えられるそれらニュースはいずれも聞くに堪えないものばかりであり、その恥知…

柵越しヒトの野生を垣間見た

午前中にジムを終え、家内と街に出た。 好きなものをお腹いっぱい食べたい。 そう言う家内に連れられたのは、なんば高島屋の糖朝。 わたしは頭に浮かんでいた焼肉絵図をかき消した。 家内とは胃袋のサイズが異なる。 テーブルいっぱいに料理を頼んだところで…

百度でも二百度でも

空晴れ渡る土曜日の朝、地元神社に百度参りする女性の姿があった。 そこに百度石があるのは知っていたが百度参りする人を目にしたのは初めてのことだった。 年格好と雰囲気から、ちょうど今、子がどこか中学を受けている真っ最中なのだろうと思われた。 その…

すごいとつぶやき目を丸くした

たまにはこんな日もある。 早朝からデスクワークを開始し途中一度も中弛みすることなくペース衰えることなく夕刻まで快調に課題をこなし続けた。 新聞でよく見かける精力剤の広告では女子が目を丸くし、すごいと呟く。 そんな目線でわたしは自身を見つめた。…

その熱唱が夫婦のもとに舞い降りた

仕事後、家内に連れられ二日ぶりにジムで汗を流した。 家へと帰る途中、コーヨーに寄り肉をはじめ野菜や豆腐など鍋の材料を買い求める。 ダイエットには鍋がいい。 家内がそう言うから従うが、家内がいくらわたしのダイエットに関心を持ったところで当の本人…

受験はギャンブル

かれこれ5年も前のこと。 ちょうど能開センターが西宮進出を具体化させ始めた頃のことである。 灘を目指すαクラスはすでに上本町に存在し精鋭が集められていた。 最終学年も第三コーナーを回ったという時期、αにはちょっと合わない上本町の男子6名がSクラ…

心を汚して悦に入る

得意技は中華とイタリアン。 小技も多岐にわたり韓国料理もそのひとつに数えられる。 二日連続で韓国映画を観たせいか、韓国料理が食べたくなった。 そうわたしが言ったから、火曜午後、家内は鶴橋界隈まで食材の買い出しに出かけ早速その夜、食卓にわたしが…

すべてのシーンが並存している

三連休最終日も同様。 朝食は家内特製明太子パスタと紅まどんなをたっぷり投入したヨーグルト。 二男はこれに加えてバゲット等を平らげ意気揚々と出かけ、わたしたちはジム。 朝一番で一日のノルマを完遂すると清々しい。 前日は西へ向いたがこの日は東。 家…

一日の句点は巨大なマルとなった

日曜日の朝、家族揃ってカレーを食べ、二男を送り出しわたしたちはジム。 ひと昔前ならヒロコーヒーに行ってゆっくりお茶でも飲んでいたことだろう。 ジムで家内が年若い友人と出くわした。 筋トレのエキスパート。 わたしも含め手取り足取り指導を受けた。 …

鏡開きの日、実家を訪ねた

仕事が絶え間なく降り注ぐ。 土曜朝は難度高い書類に取り組むのに格好。 うんうん考え昼過ぎに仕上がった。 発熱しそうなほど頭を使った後は筋トレが最適。 いくさ場となって頭に偏った精気を全身に送り返すこと一時間。 仕上げはランで30分走った。 トレッ…

残り物にはふぐがある

掃除屋さんの作業が長引き午後7時。 ジムに行くのも億劫に感じられる時間帯、二男が早めに帰宅した。 今日のジムは取りやめ。 うちのキャプテンがそう宣告し、わたしはほっと胸を撫で下ろした。 久しぶりだからと息子を外食に誘うが、家がいいと言う。 早速…

結局ドラマはそっちのけ

家に帰れば家内がクルマを出してくれるので楽である。 わたしは着替えるだけ。 向かうはジム。 途中、長男のための荷物をゆうゆう窓口から発送した。 衣類などを送るはずがやはり食料も追加されている。 男風情で集まって不器用にも料理する光景などが写真で…

喜びが凶器になる

まるで春。 暖かいからか、空も明るく見えた。 夕刻、環状線に揺られ天王寺に向かう途上。 ネオンの光をまとい始めた通天閣が西陽を受け、壮麗に見える。 仕事後は正宗屋。 そんな考えが頭に浮かび、頬が緩んだ。 ちっぽけな人生ではあるがたまには喜びに恵…