KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2013-01-01から1年間の記事一覧

熊野本宮大社

日本に生まれたからには必ず一度は手を合わせ頭垂れる熊野本宮大社であろう。心洗われ我ら家族はプルル厳かな面持ちとなって霊場の威厳に無言となるばかりであった。

繁忙のなか

1 土日祝日休んで盆も正月も休んでおまけに有給休暇まで取得して気がつけば年間120日、目を瞑っていても休みが易々と転がり込む休日率3割越えの優雅な暮らしから乖離して幾年月、体型とは裏腹、休日など入る余地のないタイトな日常が慢性化し、年末にかけ…

記憶と忘却の戦い

記憶と忘却の戦い。私は言った身振り手振り交え計2回に分け てそれを伝えたと主張するが相手は聞いてないあんたバカじゃないのの一点張り。分かったもういいよと収束させようにもあんたバカじゃないのと追撃は続く。忘却がパーなら記憶はグーだ。勝ち目はな…

大阪みなと通り

大正から昭和のはじめにかけ新旧の港湾を結ぶ道路として機能し船舶関連、倉庫業者、金融機関の「ビルヂング」が林立するほどに栄えた大阪みなと通りである。昼日中、歩道橋から市街中心方向を臨むがそのような面影はどこにもない。

少女の視線は私に釘付け

信号待ち。 ママチャリの後部席に座る女の子が振り返って私を凝視する。 無表情で見返すも凝視を止めない。 それほどの男前でもなければ奇天烈な風貌でもない。 あまりに私が幸福だからであろうかと思い当たる。 信号が変わり遠ざかる彼女に笑顔で手を振った…

毎日が素晴らしい

帰宅し飲み直していると二男が帰宅した。この所最も帰り遅いのが二男である。皆風呂を終え寝室で眠りにつく。二男がそこにいて長男もそこにいる。子等と毎日会える、それがとても贅沢なことに思えてくる。階下では髪乾かすドライヤーの音が聞こえる。今日も…

玉川サンダル履きの青年

玉川の交差点。裸足にサンダル履き、虫取り網を手に持った大柄の青年がクリーニング屋の前にじっと立っている。店舗カウンター上の画面に流れる動物アニメに釘付けだ。店員さんが電話する。アニメ動物を捕獲しに入って来ると恐怖にかられても仕方あるまい。…

わしお耳鼻咽喉科のネット予約

わしお耳鼻咽喉科の待ち人数をネットで確認しつつ、それが一桁台となったところで家内が二男を連れインフルエンザ予防接種に向かった。 私はと言えば家がもぬけの殻となった間隙を縫い家内が持ち帰った名店ぶはらのカレーに舌鼓を打つ。 注射終えた二人はア…

家族が合流

二男と待ち合わせる上六へこれから出発。 ここ数日顔を見ていない。 よっと会う瞬間を思い浮かべるだけで何とも満ち足りたような気分になる。 かれこれ十余年親バカ症状途切れることがない。 上六から二男と連れ立ち目的地へ向かい、家内と長男のペアと合流。…

注意一秒怪我一生

1 友達と一緒に模試受けるから、と申込書を長男が私に寄越す。 中高一貫スーパー模試とある。 お金払っといて、会場は西宮で。 会場は西宮と上本町と学園前、そして京都。 これら地域が連なるだけで象徴的だ。 京阪神の強豪校がぶつかり合う対抗戦のような…

自販機の釣銭

4時間煮込んだ鶏がらスープで豚しゃぶ味わう夕飯であった。男子3人Tシャツ姿となり汗ばみつつ締めの西山ラーメンすする。 一夜明けまだ真っ暗な時間帯。車停めて事務所に向かう。自販機の釣銭口を人目気にせず確かめながらおじさんがふらふら歩いて来る。明…

大阪京橋の飲み屋

客でひしめく京橋の岡室酒店にて立ち飲みし用を足すとなれば斜向いの遊戯店の手洗いを拝借する。酔い客が店をはしごし漫ろ歩きし腰までスリット入るチャイナ服着た接待業のギャルが一時的な応援出向なのか3人連れ立って他店へと小走り急ぐ。京橋か十三を訪…

白浜の夜道

熊野から白浜まで真暗な道をミュートで進む。 寝入っていた二男と家内が目を覚まし会話がポツポツと生じる。 エルトンジョンをかける。 学生時代一人で聴いた 懐かしの曲達が会話に溶け込む。 無知で貧乏だった結婚当初の話題を二男に笑って聞かせる。 温泉…

聳えるビルを大阪駅のホームから見る。

大阪環状線内回りのホーム。5:57amの電車を待つ。左から丸ビル、ヒルトンプラザ、ハービスと並ぶ。丸ビルと言えばインド料理アショカ、ヒルトンだと33期同期会も行った中華の聘珍樓、ハービスならばゼックス、、、昔はよく美味しいものを食べ歩いたものだと…

尼崎・たにぐちクリニックの外観

高級ブランド店の入口のような構えでありコンシェルジェでも出てきそうな雰囲気であるがここは尼崎たにぐちクリニックである。 世界糖尿病デーを明日に控え、この秋一番冷え込んだ日に谷口院長直々インフルエンザ予防接種をうってもらった。 これで冬場も大…

尼崎・たにぐちクリニック

たにぐちクリニックでの科学的解析と谷口院長の医学的見地から私の一日の摂取カロリーは目標1600kcal上限1900kcalであるべきだとのお達しが出た。そのようなカロリーをイメージするための色鮮やかなレシピ帳まで進呈された。年の瀬迫る夕暮れ時、散髪しつつ…

オスとメスの武勇伝

石油ストーブお目見えの居酒屋。 スルメなど焼いてもらいカウンターに座る。 女子バレー注視していた数席向こうの爺さんが勢いづいたのか今も現役だと武勇伝を語り出す。 余計なことは考えん、わしはホテルではオスとメスに徹するだけやと誰に向けてか誇らし…

空虚なパワーゲーム

1 世相ウォッチを目的とした場合、数々の著述家の発言を集約的に観察できるのでtwitterは実に有用である。 ちょっとした空き時間、流れるタイムラインに耳をそばだて時にはふむふむと納得できるような収穫もあるので無聊かこつよりは遥かにいい。 それで最近…

ゴージャズなおばちゃん

JR東西線神戸方面。 車内に豪華な身なりのご婦人がお見えだ。 お召し物持ち物身に添える小物まで完全武装まるで原始的部族の式典に出席するかのような出で立ちである。 呪術的な妖気さえ漂う。 装飾的な要素削ぎ落としシンプル佇む時流の真っ向正反対である。…

ニンニク注射の効果

先週の土曜同様、昨日も家内に連行されプールで泳いだ。自ら時間を捻出しモチベーション高め習慣化を図るよりも受け身の立場で連れられる方がはるかに楽だ。着るものも食べる物も任せてある。余計なことに煩わされることなく仕事に集中できる。前日の田中内…

善き人のためのソナタ

11月9日、手に取る映画は「善き人のためのソナタ」であろう。 1989年の今日この日ベルリンの壁が崩壊した。 息苦しさ極まる壁の向こう側、心の作用かアートの力か、監視側の権化とも言うべき存在が「善き人」性を徐々に露わとしていく。 心頼もしい変化の過…

阪神大物駅・たかおか歯科クリニック

阪神尼崎で降車したつもりがそこは大物(だいもつ)駅だった。 大物駅と言えば、駅に隣接し、たかおか歯科クリニックがある。 先日、うちの家内がお邪魔し、仕事がきちんとしていて信頼がおける、と高岡先生に感心しきりであった。 きちんとしているだけでは…

肩寄せ飯食う幸福

二人の息子と出会いかれこれ十年余、色んな場所で食事してきた。すました位の店で気取って食べるのが幸福の具現と思っていたが、先日引っつくようにして場末の寿司屋で談義しつつネタを頼み、ああだこうだと密談経て分けて食うということをした。一緒に食う…

財布が見つからない

私は財布を失くさない。しかし財布が見つかったとの報せほど嬉しいものはないと身にしみている。スーパーで財布失ったとなれば蒼ざめ経路駆け商店街で消えたとなれば店舗尋ね歩く。そして決まって家内から電話があるのだ。テーブルの下やソファの足下でそれ…

全然ファニーじゃないが重要な話であった

1 数々の名店が出店し、食べ歩きの祭典として名高い兵庫県ふれあいフェスティバルが今年は尼崎スポーツの森で開催された。 日曜午後、見事なまでに凄まじい子らの食いっぷりについて情報が逐次iPhone通じて入ってくる。 ラーメンにバーガー、うどん、焼きそ…

黄色いシャツ着た無口な男

1 10月31日の夜10時過ぎ家族4人が勢ぞろいしたので、ケーキをテーブルに出し13本の蝋燭に火をともした。 ちょうど13年前のこの日の昼休み、家内の実家近くにあるMUC珈琲にて二人で食事し、そして仕事場まで家内にクルマで送ってもらった。 予定日はまだ先で…

天満橋ウサキチ

天満橋ウサキチは谷四のカメキチの弟分にあたるが、テイクアウトができるとあって上等美味なフレンチを手軽にお家で楽しむことができる。ソース滴る牛ホホ肉、数々のオードブル等を大皿にもってナイフとフォークで切り分け家族で食べる。実にいい。庶民のス…

たったいま廃業したタイムズ

タイムズは真っ暗であった。 入口は犯行現場封鎖するようにテープ張り巡らされている。 何事かと肝冷やし駆け寄る。 愛車は静か佇んでいる。 見ると出口はバー が上がったままとなり精算機の電源が落とされている。 貼り紙が目に入る。 今しがた営業終え、こ…

通帳記入のサウンド

通帳記入の列に並んだ。3番目だ。先頭の叔父様の記帳が延々と続く。機械音がまるで演奏のように聞こえてくる。お金のチャチャチャ。続く叔母様の通帳も負けていない。お金の紅白歌合戦。機械音の熱唱が終わらない。私の番となる。チャリン。男子高生の例に…

大阪最強の丸正餃子

類似商号数あれど大阪最強の丸正餃子と言えば住道にしか存在しない。 バッティングセンターで快音響かせ腹拵えとして鶴の一声餃子を選んだ。 メニューは餃子とビールだけ。 道中のオリジン弁当で大盛ライスを三つ調達しまずは12人前を電話連絡した。 食べる…