2013-01-01から1年間の記事一覧
1 今日やっと家族4人の予定が合うので午後から久々墓参りがてら外出する。 午前中、私は仕事、子らは勉強を片付け、家内は家事。 合流し出かけるのは夏の旅行以来だろう。 さて、夜は何を食べようか。 中学に入って長男がますます元気だ。 学校が子の活性…
お墓を念入り洗っていた若夫婦が言う。ラッキー足洗わないの?犬が駆け回っている。足洗うぞ、ではなく洗わないの?ということは相手の自主性に配慮しているということか。ラッキーは返事せず足の汚れなど気にすることなく相変わらず走り回っている。で墓碑…
1 豊かな生活の実現は古くから人類共通の願いであり、それに異を唱えるのも倒錯した話だろうからケチをつけるつもりはないけれど、話が豊かな生活どころではおさまらず、そんなものを歯牙にもかけない絢爛豪華を求める心性とまでなってくると、人それぞれと…
1 いつ頃からだったろうか。 ある時を境に午前様をしなくなった。 興につられてお店を渡って気付けば朝、なんてことはここ何年もない。 仕事する上で朝が黄金の時間となる。 序盤が命。 日の出よりは必ず早く起き、5分で支度し事務所に向かう。 もう待ちき…
家内が言う。なぜ家の風呂に入らないのか。家の風呂も悪くはないがなみなみとした水量の湯船、熱っと声漏れる程の高温の湯、湯あがりの石鹸の匂い、外に出たとき折々の季節感じさせる空気の清涼感、今時分なら丁度金木犀の香が秋の深まりを際立たせ、このよ…
三ヶ月かけ準備重ねた仕事に決着つける日であった。 難癖ついて易々運ばない。 難産だ。 中途に着信が立て続く。 緊急の要件か。 会釈し場を中座した。 電話すると先方の年配者が言う。 いやあ、うちの会社名のスペルが分からんよってに。 取扱業務は多岐に…
学部はどこですか? お互い早稲田と分かって次に聞く決まり文句はこれである。 辺鄙な場所で出くわし過ごした時間差はあっても数々共有された名場面が双方の間を寄せては返す。 高田馬場の商店街、えぞ菊、三品、早慶戦に早明戦。 初対面なのに旧交を温める…
この集まりがどれほど楽しいものであったかはうちの子らの執心ぶりによって後先まで証明されるだろ う。 場慣れせず端っこの方で戸惑いつつもツタンカーメンはじめ日常目にすることのない奇抜な装束の諸先輩らに触れ温かみある一体感のようなものを十分に満…
パリッとした出で立ちの店主が店先に立ちふと目をやった。何百回となく往復した商店街入口に紳士服店があったことを初めて知った。全く気づかなかった。時代が移り変わる以前、地域不動のコーディネーターとして全幅の信頼を寄せられていたに違いない。衰え…
1 10月中旬、インフルエンザの予防接種があちこちで始まり今年も終盤に差し掛かったことを思い知る。 ほどなく11月となり巷の遊び人らが今年はどの店でボジョレーを飲もうかなどとソワソワし始めやがて街はすっかりクリスマス模様となり忘年会でたちどころス…
仕事終わって寿司屋のカウンター。 経済格差をそのまま反映してネタのいいところは全部東京の一極集中だという。 特にマグロは根こそぎ持って行かれる。 その間隙を縫って職人がおこぼれを争い取り合う。 その戦果の一品が根室のサンマ塩焼き。 焼き上がるま…
一旦流行してしまうと手がつけられないインフルエンザであり、かかってしまうと一週間はフラフラとなり日常生活に支障きたすほか、近親者や同僚にもうつしてしまいさらに流行を蔓延させかねない。予防接種受けていればリスクは大幅に軽減される。いまや社会…
台風一過でにわか冷え込んだ大阪下町午後の一コマ。 私にも幼馴染があった、と懐かしさ込み上がる。
1 中1で「天平の甍」、中2が「レ・ミゼラブル」、そして中3になって「次郎物語」、これらが星のしるべ33期夏休みの課題図書であった。 ちょうど、阿部院長がブログでミュージカル「レ・ミゼラブル」について取り上げていて、懐かしくなった。 とても原作…
空は限りなく青く爽やかな風が終日吹き抜けたので今日は秋晴れ記念日。 一足早い冬支度として千日前で徳島ラーメン東大に立ち寄った。 うまかった。
4 そのまま千日前線で、一路西へ向かう。 難波を過ぎると人もまばらになる。 車両にはもうほとんど人がいない。 どこにでも座ればいいものをミテミテギャル二人が目の前に腰掛けた。 ミテミテ二人と私が対峙する格好となった。 パンツ丸見えレベルのミニス…
1 二男は塾、家内は学校行事で出かけており、昨夜久々、長男と顔を合わせた。 読んでいる本をのぞくと「永遠のゼロ」であった。 学校の友人らの間で評判なのだという。 結末を話そうとして耳を塞がれた。 ストーリーはさておき中学一年生が当時の空気の一端…
禁煙治療だけに限らずまずは何であれ阿倍野に行けば田中内科クリニックで相談すればいいということなのだ。 しかし、男子一般の羞恥心があるであろうから受付には提示し難い。 まるでボクはダメ人間なのですと白状しているようなものである。 受付ではカラダ…
今年は土曜日の開催であり子の塾とも重なったので参加見送りかと父として一人判断していたところ、 うちの家族の面々は田中内科クリニックのハロウィーンパーティーにすっかり魅了されており、塾を早引きしてでもといった意気込みまで感じ、 この催しの存在…
1 気付くと家の前を通り過ぎていた。 狭い間口で質素な長屋風情だといってもこのようなことはこれまでなかったことだ。 振り返って眼見開き我が家を凝視する。 今度こそはと何とか帰り着く。 たまたま玄関口に居合わせた二男が「お帰り」ではなく「こんばん…
先日、西宮の名店一悠を鷲尾先生と訪れた。 たっぷり脂のったブリが出色であった。 10月なのに依然夏模様続く錦秋の候であるが、間もなくインフルエンザの予防接種に鼻風邪、喉風邪のケア、季節変わり目のアレルギーの治療、そして来春の花粉に備えての鼻粘…
3 ホセ・メンドーサとの戦いに臨む控室で、白木葉子は矢吹丈を引き止める。 カーロスが辿った末路を考えて、あなたにパンチドランカーになってほしくない、だからホセと闘わないでと白木は言うが、矢吹はきっぱり言い放つ。 「あんたがカーロスのことを口に…
1 年若い社長に、早くお茶を入れろよと急かされヘラヘラ愛想振りまきながら洗面所に向かいそこでヤカンに水を入れていると、便所掃除もしとけよと背後からきつくどやされ、下民同然となった自らを哀れむも慰める術なく憮然と立ち尽したまま目が覚めた。 夢…
5 金曜の午後、西宮北口から阪急電車に乗った。 三宮までは15分程度である。 大阪で生まれ育ったせいか神戸となれば遠く感じるのでたったの15分という近接具合を意外に思う。 15分と言えば、環状線で大阪から天王寺へ行くより近い。 前にお二人のご婦人が座…
1 西九条大福湯でひとっ風呂浴び、石鹸の香りと日の光いっぱいの脱衣所でしばし忘我の境に入る。 私には夢がある、と一人空想を巡らせる。 いつか大学生となった我が子が里帰りし私を訪ねてくる。 午後明るいうちから連れ立って銭湯で汗流し近場の酒場で絶…
不思議である。 さっきお茶漬けを食べたのだが家内が言うには昨晩帰宅後も同じように私がお茶漬けを食べたという。記憶にないことだ。 連日同じ事を繰り返し、しかしその記憶が全くない。 デジャヴの逆の現象が起こっている。
西宮熊の郷に神戸新聞が取材に来ていた。撮っていいですか?のカメラマンの声に蜘蛛の子を散らすように皆逃げて行ったが、私はそのまま湯舟に佇み無表情で撮られるに任せた。しかし少し離れ同様に湯舟にとどまったもう一人の男性は終始笑顔であった。明日の…
1 秋分の日が間近に迫る某日朝6時前、月は東に日は西にのちょうど真反対の現象が起こり、「中秋の満月」「私の坊主頭」「日の出の太陽」、この3つの真ん丸が東西を一直線に結ぶという天文ショーが密やか発生し、その日以来、連休を事務所で寝泊まりして過…
1世界は広い。下町風の飲み屋のなかでは阿倍野正宗屋が断然筆頭と位置づけていたが、ほんの数駅南下した南田辺にあるスタンドアサヒはより一層図抜けていた。格が違うとはこのことだ。下町風情という周辺環境においては伍するものの、提供される料理の質が…
1 家の窓が破損するのではとハラハラするほどの強風吹きつけた嵐の夜が明け、台風迫る町の様子を目に納めようとあえて電車で事務所に向かおうとするが、雨ざらしのホームを避ける人の群れが改札やら通路にうごめきごったがえし、運行情報について何も情報な…