「全部で何人かな?」
濱口健宏がそう問いかけたのが13:15。
その1分後、狭間研至が「いち!」と発した。
即座、わたしが「にー」と続き、にわか発生した点呼の後を澁谷祥一が「さん!」と受け、妹尾敏弘が「し」と継いで、姜昌勲が「ゴー!」と言ったが、これはおそらくレッツ・ゴーに掛けたのだろう。
ここまでに要した時間はジャスト4分。
しばらく沈黙が続いた。
皆は固唾を呑んでラインの画面を注視した。
待つこと4分。
濱口健宏がようやく重い口を開いた。
「ろく。」
ここに入った句点が意味深だった。
これでピリオドなのか、そんな憶測が皆の間を駆け巡った。
誰もが諦めかけた次の瞬間、大浅田寛が「なな」と言葉をつないだ。
ジ・エンドではなかった。
13:24、点呼は命脈を保った。
あとはしんがりの言を待つばかり。
時刻をまたいで数分後、田中新二が「8」と応じた。
これはもうタコちゃんの永久欠番。
ラスト飾るにふさわしい見事な「8」を震えるような思いで皆は見つめた。
このとき時刻は14:10。
平日の真っ昼間、わずか55分で大阪星光33期同窓会幹事チームの点呼は整ったことになる。
おそるべき連携と言えた。
今日の夜、長堀橋にあるペッシェ・ロッソにこれらエイトの面々が点呼のとおり勢揃いする。