KORANIKATARU

子らに語る時々日記

受け継がれたものは数知れない

未明の時刻、午前5時。

ガソリンを満タンにし事務所に向かった。

 

引っ越しを前に私物を整理しなければならなかった。

家に持ち帰るものをクルマに搬入し、幾つかの荷物はクロネコヤマトに頼み、捨てるものは撤去屋に任せ、本はブックオフに引き取りを頼んだ。

 

これだけで一日仕事となった。

雨が降り続けるなか際限のないような作業をし続け、最後にはへばった。

 

が、体力がかつてより増しているからだろう。

カラダはまだ燃焼を求め、ジムで仕上げてようやく気が済んだ。

 

午後7時、雨があがった。

帰途の車中、充実感に満たされた。

 

夕飯の支度は整っていた。

ファミリーマートで買った「ピエール・ド・ロワール」というスパークリングがとても美味しく、「まとめ買いしておくべきでは」と家内が言った。

 

この夜は二男から写メが届いた。

被写体は焼肉だった。

いい精肉屋を見つけのだという。

 

暮らしの様式が子に受け継がれていると分かって、夫婦で笑った。

あそこの肉屋はかなりいい、こっちの肉屋も捨てがたい。

振り返れば夫婦でそんな会話ばかりしていた。

 

いい肉屋と巡り会えれば僥倖。

息子がそんな感性になるのも当然という話だった。

 

そしておそらく、こういったスタイルの継承は肉屋ひとつに留まらない。

子は親の背をみて育つ、特に母の背。

 

家内の日常を思えば、子らには確かなものが伝わったと察しがつく。

日々の積み重ねがこのように報われる。

 

胸の内、ねぎらいの気持ちが湧いて出た。

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2021年4月17日夕飯 すき焼き,焼き鮭,ガーリックチキンサラダ,スイカお目見え

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東京みやげ 2021年4月18日 義父宛発送

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2015年4月26日 息子3番,応援に来た友だち(現在早稲田・東大・京医)

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2015年4月26日 試合観戦後 芦屋で昼食