四連休の最終日も晴れ渡った。
朝、まだ涼しいうちに武庫川を走った。
耳に流すのはJ-WAVEのMAKE MY DAY。
2019年の夏、大学に入ったばかりの長男を訪ねた。
東京滞在中の日曜の朝、J-WAVEを聴いてジョギングして以来、日曜朝6時には同番組を聴くのが習慣になった。
走り終え、家に向かう。
流れる曲がJason MrazのLucky(feat. Emily King)になった。
時計を見ると時刻は8:57am。
女房と過ごす休日の出だしにうってつけの曲と言えた。
燦々と輝く太陽の光を浴びて歩く路上、いい一日になるとの予感が生まれた。
身支度を整え、この日もまた家内の言を待った。
中華を食べようとの提案に異存はなかった。
料理上手な家内のなか中華は別格的な位置を占める。
そんな家内が選んだのは帝国ホテルのジャスミンガーデンだった。
クルマを走らせて30分ほど。
11時半には23階の席にて向かい合った。
家内がビールでわたしはノンアル。
大阪の街を見渡しながら上品な中華を味わう時間が始まった。
少し離れた長テーブルに大家族が座っていた。
祖父母、父母、孫たちの三世代で構成されて、孫らが賑々しく祖父母が目を細めて微笑ましい。
家内と話し合う。
いつかわたしたちもジジババになる。
折々こんな風に息子ら家族と集まろう。
目に浮かべるだけで実に楽しい。
近くに住んでいても離散する。
世にはそんな家族も珍しくない。
単純に数の問題がネックになるのかもしれない。
子が一人だとなんだか盛り上がらず、多人数だと複雑度がいや増しに増してややこしい。
二人という複数の最小単位が最適で、それで斥力と引力の調和が保たれる。
うちは息子が二人。
このサイズ感が食事するにも旅行するにもちょうどよく、将来、二人が二世帯になってもまあなんとかキャパの範囲と言えるだろう。
そんなことを話しつつ、家内がさまざまなインスタ画像を見せてくれる。
連休中、いろんな家族の子育てのシーンがずらりと並ぶ。
夏はちびっ子たちにとって黄金の時間。
子どもたちを海山川で目一杯遊ばせて、親も同時にまた充実の時を過ごす。
そんな様子を見ると、目に眩しくて羨ましい。
子育ての時間は過ぎ去って、もっとこうしてあげればああしてあげれば良かったと思うことが少なくない。
燦々と輝く家族の過ごし方を参照し、孫育ての際に活かそうと家内といろいろとアイデアを出し合う。
そんな話もまた楽しい。
食後、ホテルのシャトルバスで梅田に出た。
阪急で家内の買い物を済ませ地下で食材を選んで同じくシャトルバスを使ってまたホテルに戻った。
さあ帰ろうと、ホテルの地下2階に降りる。
駐車場へと続く通路は無人。
振り返ってiPhoneを向けるとこれがお決まり、家内がおどけた。
なんともイノセントなそれら写真をわたしは息子らに送った。
Jason MrazのLucky(feat. Emily King)が終始ピッタリ、燦々と心まで輝く連休の最終日となった。