5連休の最終日は当然に仕事。
助走あってこそトップスピードで平日に飛び込める。
仕事の再開は、皿回しの要領。
休止していた皿を一つずつ回し、次第その数を増やしていく。
同時進行で皿がまわり始めてやっとのことお留守になっていたリズムがよみがえる。
このようにして停止から稼働へと心安らか移行が果たせる。
昼過ぎにはエンジンがかかりはじめた。
これでこの日の目的は達成。
午後はのんびりと淀川の堤防沿いを走って過ごした。
大勢の家族連れがバーベキューしたり野球したりバドミントンをしたりはたまたダンスしたりと様々な仕方で連休の最終日を楽しんで過ごしていた。
人の暮らしの平穏が川沿いの土手一面に広がって、しかしマスク姿が過半を占めて、やけに分かりやすい間違い探しの答えのように異様に際立って見えた。
運動後、いつもならサウナで仕上げるところであるが4月に入ってから足が遠のいている。
サウナで憩う日はまだ当分お預けになるのだろう。
家に帰ると大画面を前に家内がエクササイズに励んでいた。
わたし用のメニューもあるとのこと。
次の日から帰宅後は二人でエクササイズすることになるようだ。
夕飯はイカと牛肉のたっぷり入ったねぎ焼き。
エクササイズというよりはダンスに近い家内の動きを眺めて笑って、わたしは晩酌の時間を楽しんだ。
ほどなくして二男が帰宅した。
この日彼は事務所ではなく別の勉強場所で課題に取り組んでいた。
学校も塾も閉まっていて家だとなかなか思うように身が入らない。
こんなとき心置きなく一人で過ごせる場所があれば重宝する。
長男が通り過ぎていった道の跡を二男は早回しで辿り、そのうちゴールに到達する。
そうなればいろいろなことを家族4人で一緒に楽しむことができるようになる。
その日が今から待ち遠しい。
二男が風呂を上がったときには夕飯の支度が整っていた。
わたしにはマグロ山かけの小皿であったが、彼には巨大なマグロ山かけ丼が差し出された。
サラダに入るスモークサーモンの分量もまるで異なる。
息子ファースト。
家内の優先順位は揺らがない。
夜、『梨泰院クラス』を観ていると、まっちゃんからメッセージが届いた。
求めに応じ阿部くんの連絡先を伝えて、ふと気づく。
この連休中、家族以外でコミュニケーションを取ったのは他にキョウちゃんとシバテン、岡本くんとカネちゃん、いずれも大阪星光の33期。
その身近さに思い至って再認識させられた。
なるほど、33期はある種家族のようなものと言えるのだろう。