天気予報とは裏腹に雨が降り続き止みそうにない。
京都へ行こう。
当初は家内とそう話していたが、予定を変更することにした。
各部屋にルンバを走らせ、ハンディクリーナーで家内がルンバを補佐し、わたしは左手にマイペット、右手に雑巾を持ち、部屋という部屋、廊下、1階から3階に至る階段を隅々まで磨き上げていった。
窓から窓へと清涼な風が吹き抜け、雨の匂いにかすかジャスミンの香りも含まれて、わたしは思った。
すべてつるつる。
まるで家を歯磨きしたかのようである。
掃除のご褒美はこの爽快感と言え、自身の気の流れも良くなったように感じられた。
かなり時間を要する骨折りの作業であったが、まだ昼前だった。
依然として雨が降り続いていたので近場で昼を食べようとなって家内の運転で芦屋に向かった。
ひさびさ大天寿司を訪れることにした。
さすが人気店。
すでに13組が待っていた。
が、あっと言う間。
家内の話を聞いてるうちに時間が過ぎ、気づけばわたしたちの番になっていた。
日曜の昼、掃除した後でカウンターに並んで美味しい寿司を食べる。
雨の休日の過ごし方として最上と言えた。
食後、雨があがって、家内がチョコを買うというのでパティスリープランへとぶらり足を運んで、ついでにそこでお茶して雨上がりの昼下がりを楽しんだ。
帰途の車中、家内と話し合う。
家で何を観ようか。
休日の時間はまだ半分以上も残されていた。