鶏ガラで出汁を取ったスープに、いかりスーパーで買ってきた春雨が入って、これが実に美味しい。
味が柔らかくお腹にやさしく、週の出だしの朝食にもってこいと言えた。
ヨガへと向かう家内のクルマに乗せてもらって事務所に向かった。
相変わらず家内の喋りが明るく楽しい。
その元気さが、わたしに覆い被さる月曜朝の重苦しさを蹴散らしていった。
それでいつものとおりわたしも勢いづいて仕事して、出たり入ったりと活発に動き回った。
この日、業務の最終地点は河内小阪だった。
仕事が長引き帰りが遅くなりそうだったので、夕飯を済ませて帰る旨、家内にメッセージを送った。
すぐに返信があり、こっちに向かうというから驚いた。
なるほど、河内小阪と言えば宝園。
夕飯がそこになると見越してのことに違いない。
家内が寒風を跳ね除け、わざわざやってくる。
だからこの時点で夕飯は宝園に決まったようなものだった。
週の立ち上がりを無事にこなし終え、心も穏やかにわたしたちは座敷で向き合った。
まずはビールで乾杯し、すぐにわたしたちは焼きにかかった。
塩タンを皮切りに、ヒレステーキ、てっちゃんと頼んで、すべておいしく、特にてっちゃんが素敵に美味で夫婦でいたく感じ入った。
それで食欲が倍加して、上ミノ、ハラミと続け、肉のトリにはロースを持ってきた。
そして夢見のように美味にとろける饗宴を冷麺で締め括った。
いろいろな店で焼肉を食べてきた。
ここ最近は武庫之荘の「じゅん亭」と尼崎の「激」が焼肉の二大巨頭だというのがわたしたちの定説となったいたが、ところがどっこい宝園は頭ひとつ抜けていた。
そんな話をしながら河内小阪駅へ向いて凍てつく夜道を二人で並んで歩いた。
帰途も朝と同様、家内がずっと喋って、その陽気があちこちから忍び寄る冷気を蹴散らした。
家内はいつだってずっと楽しいようで、わたしについて言えば出だしさえ乗り切ればあとはしばらく楽しい。
今週も盛りだくさん。
仕事も含めあとは目一杯楽しむだけとなった。