大学の先輩から今月の三金会の知らせが届く。
今月の会場は西宮だ。出席の返事をさせていただく。
三金会とは、毎月第三金曜日に在阪近隣の早稲田OBらが居酒屋で集まってわいわいと過ごす、要するに飲み会である。
年齢性別学部前科の有無不問。
毎月一回、西宮と淀屋橋を交互にして開かれる。ロケーションは、高田馬場の居酒屋を模したかのようである。
去年の暮れ初めて参加し、そして感動した。
高田馬場や新宿の居酒屋で先輩後輩らと交流した学生当時の温かな感触が蘇るようだった。
「実はおれさあ、、、」と胸の内を仲間に吐露してしまいそうになる、あの感触のことである。
初対面であっても、同じ早稲田出身というだけで、なんでやねんというくらい心の垣根が格段に低くなる。
古くから知り合いであったかのような、そんな心やすい雰囲気が生まれ、打ち解ける。
ある種の同郷親族の集まりとも言えるのではないだろうか。
大阪だと市街地であっても、同郷の外国人らが車座になって集まり食事している場面にたまに出くわす。
日本人同士だと花見のときくらいにしか見られない光景で、通常あり得ない。
しかし、早稲田だと、それがあり得る。
名付けて早稲田村。
それほど飾らず、気の置けない人種を生み出す校風であったということである。
平成の世でも変わらずその気風を保ち続ける早稲田カラーの強烈さを今更ながらに思い知る。
ちなみに、飲み会の間中、BGMとして都の西北や紺碧の空など早稲田ミュージックが流れている。
そして飲み会の佳境では、皆で肩組んで謳い、フレーフレーワッセダ〜で大団円を迎える。
名付けて早稲田教。
今回も楽しみである。
初心に戻って、復活する青春。早稲田効果を味わってくる。
ええ大学やわ〜。