KORANIKATARU

子らに語る時々日記

結婚は人生の墓場、彼らは口々にそう言った

この夜は、北堀江にある和食「いし津」。 若き30代の事業主4名に囲まれた。 仕事の話もそこそこに、いつしかテーマは結婚へと移っていった。 相手の両親にそろそろ挨拶をしようと思う。 一人の若者がそう言って、他の若手がそれを諌めた。 早まるとろくなこ…

女房を大事にしようと皆で話し合った

この夜は本町のベルギービール専門店。 男5人が集まった。 ビール飲み放題で、コースのつまみは、バゲッド、ピザ、パスタ、ポテト。 家内がいれば制止必至。 わたしは一口もありつけなかっただろう。 そんなことを考えていると、一人が言った。 最も身近な…

賢い親ではなく子も天才からはほど遠い

環状線に遅れが生じていた。 東西線を使うことにした。 快速に乗り換えるためいったん尼崎で電車を降りた。 待ち時間があったので構内の本屋をちらとのぞいた。 『すべての子どもは天才になれる、親の行動で』とのタイトルに目が留まり、明石までの道中、手…

確かに最強の子育て本

著者の小川大介さんは大阪星光36期、京大法学部卒。 星光の懇親会でお目にかかって話をし、その明快な弁舌に惹かれ著作を買った。 タイトルは『親も子もハッピーになる最強の子育て』。 読み進むうち、仕事術のエッセンスが詰まった本だと感じた。 大人向け…

今年わが家のインフルエンザ予防接種

師走の序盤、長男の学校では希望者全員に対しインフルエンザの予防接種が行われた。 そのうち受けようとわたしたち家族は悠長に構えていたが、昨年同様、今年もワクチンが不足していて事態は深刻であると聞いた。 未接種者が増えることで流行の広がりと重さ…

大笑いする顔が浮かんでそれだけで幸せになれた

この日は昼から忘年会の予定が入っていた。 連日外食が続く。 せめて運動だけはしておこうと、午前中、ジムで汗を流した。 ジムから事務所へ戻ろうと信号待ちしていると、後ろから話しかけられた。 上の階の会社のおじさんであった。 ネクタイをしコンビニの…

かねしろ内科クリニックが誕生した夜

午後6時、地下鉄谷町線の平野駅に到着した。 同じ路線の他駅と比較し、すべてが大きい。 そう感じつつ、地上に出た。 あたりを見回す。 街は明るく道幅も広い。 交通量はもちろん人通りも多い。 同じ路線の他の駅前と比較し明らかに開けて栄えている。 教え…

芦屋の安愚楽は何もかもが完璧だった

芦屋駅に着いたとき、時刻は19:47。 予定より早く着いた。 すっかりクリスマスの装いとなってキラキラ光る街の飾り付けを横目に南へと歩を進める。 まもなく8時。 安愚楽(あぐら)の暖簾をくぐった。 わたしが一番乗りだった。 聞けば、先行の客は入れてな…

それだけで世界が違って見える

昼を食べ終え事務所に戻った。 スーツから作業用の軽装に着替えデスクワークを始めるが、この日は勝手が違った。 仕事から仕事へと移る際、段差を感じる。 いちいち間が空いて、よっこらしょと自らを駆り立てねば次へと進めない。 停滞の原因は一つしかない…

丈夫がなにより、とわたしたちは目を細めた

わたしが天王寺で用事を終えたとき家内は梅田にいた。 では、ということで待ち合わせることにした。 わたしが環状線の外回り、一方の家内は内回りに乗り、ちょうど旅人算の要領で途中の野田駅で合流した。 寒い夜、韓国料理がその美味しさを増す。 だから向…

地下鉄で見かけた奇跡の女性

人波に押されるように車内奥ほどに入っていくと介助犬がおとなしく床に伏せているのが目に入った。 犬の間近には迫らぬよう、わたしはそこで足を止め吊り革につかまった。 こう見えて犬が怖い。 ちなみに注射も怖いし高所も怖い。 それら怖いものを完全に避…

日曜の午後、近場で物見遊山

日曜の午前、地域のボランティアとして家内は駆り出された。 近所の整骨院からは屈強男子、イタリアンの店からは爽やかな男子らが応援に駆けつけた。 朝9時に始まったクリーン大作戦は2時間にも及んだ。 目の前の公園は日頃から手入れ行き届き十分にきれか…

この日夕刻、やすもと内科クリニック忘年会が行われた

昼以降、別々の予定があったので買物は午前中に済ませた。 大阪市内にて子らの着るものを選び子らが食べるものを仕入れた。 似合うに違いない。 そう思うとあれもこれもと手が伸びる。 そんなわたしに家内がブレーキをかける。 服屋に来ればいつだってそこに…

原因と結果の法則2

金曜夜、まっすぐ家に帰った。 朝よりも冷え込みの度が増し今が師走であるとの感も増した。 家で家内と二人。 いつもと同じ。 鶏肉入りのサラダ、かつお節たっぷりの豆腐、つぼ漬け入りの納豆。 夕飯は至って質素。 それとは対照的に家内はいつにも増して饒…

雨降る冬の夜、家にまさる場所はない

夕刻、急に冷え込み雨脚も強まった。 どこかに出かけようと家内と話し合っていたが、動く気は急速に萎んでいった。 雨降る冬の夕刻。 家の居心地良さに勝る場所はない。 床暖効いて暖かなリビングで、わたしたちは録画してあった映画『パパとムスメの7日間…