日曜朝、カラダは完全に回復していた。 未明の時刻。 荷物を積んでクルマを東へと走らせた。 月末に旧事務所にて最終の撤去作業が行われる。 料金はトラック一台分で定額。 この際、家にある不要物も一緒に処分してもらうことにしたのだった。 運び終えてよ…
この歳になると疲労の到来に時間差が生じる。 引っ越し作業で生じたはずの週始めの疲労が木曜になって全身に兆し土曜にどっと押し寄せてきた。 思考のグリップが利かず意識朦朧、全身に倦怠感が巣食って動きは緩慢。 こうなるともはや人の手を借りないことに…
自室に小窓があってその向こう、階下にリビングがあり朝そこで家内が家事に勤しんでいる。 吹き抜けだから声がよくとおり、小窓を通じ言葉が行き交う。 食事の用意ができた、そう声が掛かれば階下に降り、こんどはキッチンカウンター越しに言葉を交わす。 場…
時刻はまもなく朝5時。 自室で仕事していると、家内が起き出しキッチンにて作業が始まった。 クロネコヤマトの集荷場が朝8時に開く。 まず今日は二男あての料理を仕上げ、朝一番で発送するのだという。 見るとここ数日の集大成がダンボールを囲んで一堂に…
3月5日、下北沢にて長男の新生活が始まり、同月28日、西早稲田にて二男の東京暮らしが始まった。 そして、4月20日、わたしも新しい地にて業務を開始。 家内の持ち場が自宅だとすれば、四枚の皿が各地にて勢いよく回り始めたようなものである。 各自が日々交…
引っ越しを経てチームの一体感は増し、場所は谷町、仕事もしやすい。 昨日午後、新事務所にて小一時間ではあったが業務に従事した。 窓から吹き込む風が清涼に香って、まさに新居にいるみたい。 心新たになることは清々しく、しばらくその心地よさにひたった…
業者に頼む。 そう言うと、彼らはびっくりしたような顔をした。 これくらいの量、自分らで運べますよ。 彼らの余裕の笑顔につられ、週のはじめの月曜、わたしたちは自力で引っ越しを敢行することになった。 思った以上に作業は骨折りとなった。 結果、わたし…
日曜早朝、夫婦でジムに出かけてカラダを鍛えた。 先週に引き続き昼前、JRに乗って京都に向かった。 有次の鍋に補修が必要だったし先週買った家内のヨガウェアの交換もあった。 着いてすぐ伊勢丹で昼にした。 和久傳のカウンターに並んで座った。 ずらり居並…
未明の時刻、午前5時。 ガソリンを満タンにし事務所に向かった。 引っ越しを前に私物を整理しなければならなかった。 家に持ち帰るものをクルマに搬入し、幾つかの荷物はクロネコヤマトに頼み、捨てるものは撤去屋に任せ、本はブックオフに引き取りを頼んだ…
仕事を終え梅田で家内と合流した。 ヘッドスパを受けたばかりで家内は元気ハツラツ。 予約が取れないほどの人気店だそうで次は6月だという。 子育てを始めとし、長きにわたって家内は献身する側にあった。 今後は必要なケアをたっぷりと受け帳尻を合わせて…
パソコンデータを整理していて古い音声データと出くわした。 園児の頃だろうか。 二男と家内が会話している。 当時はただただ小さくかわいいいだけであったから、その言葉がどの程度の深みから発せられているのか考えもしなかった。 幼く辿々しい口調であっ…
東京で息子が受験する日々、これは家内にとって子育てを終える卒業旅行のようなものだった。 東大の試験日へと進む日程のなか、早慶の試験は飛び石的に断続した。 東京と大阪を行ったり来たりするより、ひとつ所に腰を据えるのが得策、そう判断した。 なによ…
門真での用事を終え夕刻、家内が事務所に戻った。 一緒に帰途につき、あとは夫婦で過ごすだけ。 この日も近所の居酒屋に立ち寄った。 カウンター席に腰掛けまずはビールを注ぎ合った。 ほどよい疲れにビールが沁みる。 喉を伝って全身に歓喜が広がった。 注…
反省の弁や謝罪は伝えられたが、結論に変わりはない。 人間関係はまれに厄介なものとなる。 後になって相手が人格破綻者と分かっても、一度、関わってしまうとそれなりの手数を経ないと切り離せない。 しかし進行するマイナスをいち早く食い止め、兎にも角に…
朝、家内とともにワークアウトに勤しみ、昼を前に京都に向かった。 土曜に続き日曜も晴天。 運動したからだろう。 その晴天に心身の隅々までがシンクロし爽快。 一つ画面でYou Tubeを見ながらJRの電車に揺られ一時間ほど。 先斗町で韓国料理と言えば「李南河…