KORANIKATARU

子らに語る時々日記

いま、という時間に押される劣勢

あっと言う間に時間が過ぎていく。

 

ほんの少しデスクワークし書類を整理し来週の予定を睨んだりした後、ジムで走って戻ると、日が暮れるまであと数時間。

 

このあとサウナに入りたいし映画も観たい。

買ってある本も読みたいし取り分けた新聞記事に目も通したい。

土曜だからどこかで一杯ひっかけようとも思う。

 

どう考えても時間が足りない。

すべきことが、したいことへとニュアンスを変えるだけで、時間に追われることに変わりはなく、すべてこなそうとすれば仕事と同じで忙しない。

 

どっさりあったはずの時間が味気なく失われ続けるようなものであり、数をこなしたところで、このままでは寂寥込み上がるのを避けられない。

 

せっかくの休日である。

いま、という時間に押される劣勢を覆す必要があるだろう。

 

もしかすると、あれをしようこれをしようというのは大間違い、その正反対、何もしないと決めるのが正しい心構えなのかもしれない。

 

そうすればたちまちにして時間はゆったりとした流れを取り戻すのではないだろうか。

 

ものは試し。

今日はもう本を読むのをやめることにする。

映画も観ない。

取り分けた新聞記事はまとめて捨てる。

 

サウナでさっぱりした後は、どこか酒屋のカウンターに腰掛けてぼんやり過ごすことにする。

休日だとの実感ともなう時間の流れが、今夜の酒の肴。

 

どんな味わいか噛み締めてみようと思う。