日曜日、仕事の峠をひとつ越え、気持ち晴れ晴れ帰宅した。
夕飯は豚しゃぶ。
投入された大根や長ネギ、白菜といった野菜がふんわり甘くてとても美味しい。
焼酎のお湯割り飲みつつ、鍋奉行家内の話に耳を傾ける。
仕事も進んだので実に気分がいい。
これでこそ日曜日。
呼吸ゆったりくつろいで、団欒の時間に身をひたした。
で、ふと気づいたのであった。
明日は月曜。
そうこうしているうち何の猶予もなく月曜がやってくる。
まっさら分厚い一週間がまた始まるのだった。
やっとの思いでハードな中距離を走り終え、ゴールを切ったと喜んだのも束の間、休む間もなく次のレースのスタートラインに立たねばならないということである。
ものは考えよう。
そんな風に考えた途端、足腰が急に重く感じられ気分は急降下していった。
しかしここで気を取り直す。
何もわたしはランナーのように走り続ける訳ではない。
仕事といっても緩急折り混ざり、そのなかには休息の要素も少なくない。
つまり、オンとオフを明確に線引きできるようなものではなく、仕事のなかに休息があり休息のなかに仕事があるといった風に混ざり合っているといった方が正確だ。
つまり明日月曜から始まるのは仕事の顔をしているけれど、実はそのなかには休息もふんだんに含まれていて、そこに着眼すれば、青くなるなど過剰反応に過ぎるということになる。
やはりものは考えよう。
自身を凍りつかせるのも、ほぐしてなごませるのも考え方ひとつ。
よほどの悪趣味でない限り、後者の思考を是とすべきなのだろう。