秋の連休の頃には仕事から解放される。
そう思っていたが、羽根を伸ばせるのはしばらく先の話になりそうだ。
といってそれで困ることはなにもない。
じっくりと仕事ができる。
それを嬉しいと思うのだからこの仕事が性に合っているということだろう。
平日なら相手も稼働中。
だから素早くレスポンスする必要がある。
そんな強迫観念に駆られているから神経が磨り減る。
しかし休日には動きが停まる。
時間のなかに悠然と居を構え、揺さぶられることがない。
クルマの運転に似ているのかもしれない。
混み合って、車両の動きが目まぐるしい道路を走ると疲弊する。
時間も同じ。
土曜からの4連休。
割り込んでくるクルマもなければ、前をノロノロ走るクルマもなく、後ろから追い立ててくるクルマもない。
この時間の居住感が実に素晴らしい。
ずっと続く休みのなかで仕事をしていたい。
そう願うような気持ちになる。