日常の暮らしのなか、家内にとって大事な時間が二つある。
一つは朝。
家内が朝食を作り、キッチンカウンター越し息子との会話が行き交う。
リビングのオーディオから英語ニュースが流れるからか、その日の用事や今後の予定など日常に即したやりとりがもっぱらになる。
そして、もう一つは夜。
家内が夜食を作り、朝と同様、会話が行き来する。
Smooth Radio LondonというFM曲から昔なつかしのrelaxing musicが流れる。
だからだろう。
ちょっと胸の内を吐露するような内容が夜には増える。
いずれにせよ、食が媒介。
食に温もりあるコミュニケーションが付随するから、やはり、暮らしにおいては食が最も大事なものと言えるだろう。
このようにして毎日が過ぎてゆき、まもなく節目。
息子がしっかりとした体躯に育ち、言動も実に頼もしい。
ちびっ子が一端の男子になって、まもなく巣立つ。
家内は母としてほんとうによく頑張ったと思う。