KORANIKATARU

子らに語る時々日記

来夏、裏庭が歓待の場所になる

遊んでばかりいると家が荒れる。

目で見て分かる部分はもとより、見えない部分も少しずつ荒廃していくから放置すれば取り返しのつかないことになる。

 

だからそれに気づけばその日は吉日。

ただちに身を正さねばならない。

 

うちに関して言えば屋内はもちろん表玄関まで、家内がこまめに手入れしているからほぼ全般にわたって荒廃がしのび寄る気配はない。

 

が、女子の手ではなかなか手の回らない箇所もあるのだった。

 

先日の日曜日、晴天に誘われ家中の布団を陽に干した。

ベランダだけではスペースが足らず裏庭にも布団を運んで、そして気付いた。

 

草木が茫々に伸び、枝葉が隣地へとその勢力を広げつつあった。

 

植えたはずのない雑木雑草も目についたから侮れない。

おとなしく見えるが油断もすきもありゃしない。

類は友を呼ぶ。

植物も例外ではなかった。

 

このところ日曜になるたび遊び呆けた。

そのせいでブラインドサイドに荒れが巣食ったのだった。

 

しかし、荒廃も芽のうちは容易く仕留められる。

次の日曜日は完全防備し男一匹、裏庭へと分け入ることになる。

ジムの後だからこの戦いは、ワークアウトの第二ラウンドと位置づけられよう。

 

歴戦の武闘派庭師となって、はびこる野性植物を一網打尽。

この際、快適に過ごせる空間に仕立て上げるくらいの意気込みでことに臨む。

 

考えれば宝の持ち腐れとなっていた。

磨けば枯山水とも言える風雅な空間に成り得たはずで、そこに洗濯物を干していたなど用途としてははなはだ勿体ない。

 

寝そべって日向ぼっこができ、夏なら家庭用のプールが設置できるし、テントを張れば家にいながらキャンプを楽しめる。

 

そしてもちろん、BBQスペースとしてもお誂え向きと言えた。

焼肉するならベランダよりはるかに広くてくつろげる。

 

おそらく来年には、新型コロナによって強いられた非日常が終わりを告げる。

夏には長男、二男が多くの友人をこの家に引き連れてくるだろう。

 

そのとき、裏庭が歓待の場所になる。

思い浮かべるだけで、気持ちがはやっていてもたってもいられない。

 

日曜になれば思う存分。

左右の手に万能鋏と万能目を握り、鎖から解き放たれたビーストみたいに、あるいは、破天荒なアーティストのごとく、小一時間ほど狂喜乱舞する。

どうか晴れますように。

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2020年12月8日 息子の朝(盛岡冷麺)昼(オムライス弁当)

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2020年12月8日 昼 京都ちもと

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2020年12月8日 夜 かわはぎ鍋と熊本餃子

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昔の写真