KORANIKATARU

子らに語る時々日記

同じ話を繰り返し感慨まで同じく繰り返した

ナビの目的地を大神神社に設定し家を出た。

 

助手席には家内。

話を聞くうち、いつしかクルマは大和三山の懐に至り、あっと言う間、巨大な鳥居が目の前に迫った。

 

強さも匂いも日差しは初夏そのもので、少し歩くと汗ばんだ。

 

いつものとおり、大神神社を先に訪れ、続いて狭井神社を経て久延彦神社へと回った。

随所に桜が咲き残り、大和の桜は野性味に溢れていて役者が異なり、そこら街中でする花見とは迫力において大差があった。

 

参拝を終え、洋食Katsuiで昼をとった。

テラス席にて春の陽気と料理を楽しんで、ときおり野鳥が鳴いて、森閑とした空気に辺り一帯が覆われて、心も澄んだ。

 

そしてこれまたいつもどおり、まほろばキッチンにて地元の野菜や果物などを買い込んで、その足で八尾に向かって家内の実家に立ち寄った。

 

義父に誘われるまま近くのお好み焼き屋で飲み始め、大いに喋って笑ってビール10本が空いたところで家内が迎えにやってきて、飲みはそこでお開きとなった。

 

帰途はわたしが助手席で、飲んで喋った内容を家内相手に繰り返し、結婚して23年、なんと月日が経つのは早いのだろうと、感慨まで同じく繰り返すことになった。

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2022年4月10日 奈良 大神神社