前日より一時間早く家を出た。
宝塚インターまでの下道と高速入口の合流地点は混んでいたが、あとはスムーズに走ることができた。
三田プレミアム・アウトレットに朝の九時過ぎに着き、コーヒーを飲み各店舗の営業開始を待った。
まず真っ先にブルックス・ブラザーズに向かい、そこでシャツを選んだ。
家内が品定めをし、試着するたびあれこれ意見を述べてくれる。
以前はそれが面倒に感じられたが、最近は家内の内の善意に理解が及んで、素直に聞き入れるようになった。
わたしにそこまでの善意を向けてくれる存在など他にない。
ほんとうにありがたいことである。
続いて、マーガレット・ハウエルで息子と揃いでジャケットを買って、その際、店員さんが息子にモッズコートを勧めてくれた。
初秋の東京で息子が着るのにもってこい。
そう思えた。
こうした出合いがあって、しかも安く手に入るからやはりアウトレットは素晴らしい。
昔懐かし、DCブランドのアバハウスでTシャツとズボンを買い、その他、アシックスウォーキングでシューズを選んだ。
最近は機能性重視の傾向が顕著になって、街をゆく女子はたいていがスポーツシューズを履き、男子も同様。
そういう点でアシックスウォーキングのシューズは時流に合致していると言えるだろう。
そのように買い物しているとわたし宛に長男から写メが送られてきた。
前夜、大学OBに連れられて就職内定をお祝いしてもらったとのことであった。
長男が就職する商社の女子らにも先輩が声を掛けてくれていて、食事しつつ会社のことなどいろいろ教わったという。
機種変更したせいかもしれないが、食事する場所や写真に映る人物たちが長男も含めてぴかぴかに輝いているように感じられた。
家内に見せると、これはもう別世界だと言ってたいそう喜び、その場で長男に電話をかけた。
二男にしたのと同じことを長男にもする。
来週、二男と入れ替わりで長男が帰省して、家内は腕によりをかけて食事を作り、そしてこのアウトレットに連れてきてあれこれ服を選ぶことになるだろう。