KORANIKATARU

子らに語る時々日記

春になって皆の動きはますます快調

寒さに打ち震えていた先頃の日々が嘘のようである。

いつの間にやら冬が舞台袖の奥へと消え去って、春が姿を現した。

 

空は明るく、暖かな陽射しの匂いが実にいい。

 

そんな春の日、長男は引き続き東京で過ごし、家内は骨休めを兼ねて上京し、このほど二男が帰京した。

 

わたしはひとり大阪に残され、留守を預かって仕事する。

 

日頃は家と事務所の自室にこもって業務に励む。

が、家に誰もいないのであれば、陣取る場所が自ずと決まる。

 

居心地の最高峰と言えば、うちのリビングをおいて他にない。

 

広々とした窓から春の陽が降り注ぎ、照明は不要。

気に入った音楽を流し、陽の移ろいを感じつつであるから、まさに日時計に合わせゆったり呼吸し仕事を進めることになる。

 

時に出向く用事が生じれば、さっと行ってぱっと帰って、またこの快適のなかに舞い戻る。

 

そして、息子たちから家内から、リアルタイムで今の様子が伝えられる。

長男も二男もカラダを鍛え、家内は息子らのための買い物に勤しむ。

 

夜はいとこ達と会って食事するのだという。

母の孫らはあっという間に大きくなって、互いに行き来し良き影響を与え合って仲がいい。

 

そんな様子にわたしは目を細め、おそらく母も。

皆を眺める母の笑顔が空の向こうにほの見えた。

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長男への差し入れ

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2022年3月15日 二男帰京,渋谷で家内と夕飯 梅丘すしの美登利