書類業務が溜まっていて土曜は家に籠もった。
女房も家で料理を作ったり家事に勤しんだ。
どこかへ出かけずとも家で十分過ごし良い。
夕刻、家内の運転でジムへと向かった。
土曜の夕刻、ジムは空いていた。
夕闇に包まれる時刻、夫婦でゆったり泳ぎ、その時間は60分にも及んだ。
各自サウナを終えて合流し家へと戻って、テレビを見ながら夕飯をとった。
アド街ック天国の舞台は新御徒町だった。
その昔、長男の住居をそこで探したことがあった。
テレビの画面が起点となって豊か昔話に花が咲いた。
家で過ごしても話題が満載で飽くことがない。
そしてこの日も家内が耳つぼマッサを施してくれた。
首筋から頭部にかけてしっかりマッサージをし、仕上げに耳つぼを器具で圧する。
そのプロセスが実に気持ちいいのだが時折痛くて顔が歪んで声が出る。
そのシーンを家内が動画に撮って、息子たちへと送った。
息子たちの笑顔が夫婦それぞれの頭に浮かんで安らぎの度が増した。
家に籠もって過ごす何でもない一日であっても、つぶさに見れば幸福に満ち満ちているのだった。