KORANIKATARU

子らに語る時々日記

必然がくっきりと浮かび上がった

ジムを終えて家に帰る。 道すがら家内に頼まれた手打ちうどんを忘れない。 今夜夕飯はとり鍋。 しばらくぶりに食卓に湯気が戻った。 野菜がたっぷり入って出汁がまろやか香ばしく豆腐から何からすべてが美味しい。 赤白黒と揃った色とりどりのビールも順々に…

食を抜きにして家庭は成立しない

外で焼肉でも食べようと長男を誘うが乗ってこない。 家で食べるというので近くのスーパーでおかずになりそうなものを見繕って帰宅した。 刺し身や唐揚げや天ぷらといった品々を皿に載せ箸を運んだのであったが、不味さ極まって物悲しい。 喉を通らないほどで…

正解のストライクゾーンはかなり大きい

午後、酷暑に干上がる一歩手前、家に駆け込んだ。 しかしそこもまた、むせるほどの暑さであった。 大窓のカーテンが開いたままであり室内が直射に晒され続けていた。 命に危険が及ぶ暑さと言えた。 なにはさておき熱を冷ますことが先決であった。 へたり込み…

ひとつ賢くなった

金曜夜、無人の家でひとり映画を観る。 『否定と肯定』。 ホロコーストの否定論者が名誉毀損でユダヤ人歴史学者を訴えた。 幼少の頃からヒトラーに傾倒するこの否定論者は、押しが強く弁が立って執念深い。 感情的にこの否定論者に相対しては、記憶違いや曖…

いまがよければすべてよし

二男が南部の合宿に出かけ、幾分かは家事の手が空く。 それならばと家内はひとり東に向かって旅に出た。 その間、長男とわたしが留守を預かることになる。 たまには羽を伸ばすことも必要だろう。 わたしも家でゆっくり過ごすことができる。 旅に出る。 そう…

地元へのせめてもの恩返し

町内会や自治会や協議会。 地元住民で組成された各種団体が地域貢献を果たすべく様々な取り組みを行っている。 人口は微増し続け子どもの数も少なくない。 この地域では地元愛の出番が随所に見つかる。 公民館にご老人招いて食事を振る舞ったり、地域の子ど…

誕生日は親にとってこそ意味がある

ジムを終えて午後8時過ぎ。 43号線を使って帰途につく。 視線の向こうには宵の明星。 ちょうど運良く、しし座レグルスと金星が最接近する時間と重なった。 獅子の心臓部がいつもよりも遥かに大きく、ひときわ明るい光を放っているように見える。 宇宙をスク…

善きものが張り巡らされた世界

実写ではあるが上質な紙芝居を見ているよう。 1シーン1シーンすべてが見せ場。 単にタバコを吸うシーンだけでも味わい深く、居合わせる者らの胸のうちが紫煙となって画面に満ちる。 各シーンをじっと凝視し噛み締めるようにしてストーリーを追う。 場末感…

元手はこのカラダひとつ

弁当を携えクルマを発進させる。 時刻は朝の5時。 青空が広がり進路の先からちょうど太陽が顔を出し始めている。 分厚い雨雲はもうどこにもない。 何もかもが色鮮やかで目に眩しい。 月曜なのに心浮き立つ。 事務所に着いてすぐブラインドを全開にした。 南…

幸福の相対性理論

雨が降り止まないので電車ではなくクルマで向かった。 ちょうど正午。 約束の時間どおり先様の事業所に到着した。 玄関先で待ち構えていた事業主さんのクルマに乗り換える。 連れられたのが南巽にあるお好み焼き屋『来夢羅』。 上品な佇まいであり下町のお好…

今度はこっちが運ばれる番になる

朝5時過ぎ。 淀川大橋に入る交差点をパトカーが塞いで通行止めを告げている。 右折し43号線に向かう。 新伝法大橋をつたって大阪市内に入ることにする。 雨の土曜日、先週に引き続き昼から大一番が控えている。 休日であろうが大雨であろうが零細の自営業者…

やすもと内科クリニック開院一周年の集い

夜半から雨が降り続き、明け方には近畿各地に大雨警報が発令された。 梅雨前線が日本列島上空に居座って雨の弱まる気配が全くない。 河川の氾濫が懸念され、日中には役所のクルマが川沿いのエリアを走って避難を勧告して回った。 そんな記録的豪雨となった7…

トラキチに励まされた夜

難しい判断だった。 水曜日、ドラゴンズ戦のチケット2枚が手元にあった。 息子も行かないし家内も行かない。 当日の朝一番、天六のいんちょを誘おうと思うがあいにく天気予報は雨。 観るつもりで中止となった場合の落胆は計り知れない。 だから連絡するのが…

時間、大丈夫?

時間などそもそもが降って湧いたようなものであるから、それに値打ちつける気はさらさらない。 命尽きるまで時間はぐるりぐるりと円環し、過ぎ去ろうがまた舞い戻ってくる。 それに時至ればもはや時間感覚も失われるのであろうから、そういう意味では無尽蔵…

南の島のような安全地帯

昼過ぎにタコちゃんのところを後にし、実家に顔を出すがゆっくりもしていられない。 おかんがくれたオロナミンCをカバンに忍ばせ事務所に戻った。 電話業務を数本こなしている間に夕刻。 いまにも雨が降りそうな空模様である。 ビニール傘を手に長堀橋に向か…