KORANIKATARU

子らに語る時々日記

残された時間、やりたいことを全部やる

この日もJR尼崎で途中下車し阪神百貨店の食品売場に向かった。 まずは刺身の売り場に足を向ける。 切り落としがあってラッキー。 各種切り身が混ざって安いが、個々の具がいいから飯に合う。 なにより手軽。 独り身には切り身、とはよく言ったものである。 …

巡り巡って好作用が及ぶ

角を曲がると駐車スペースに若い衆が集まっているのが目に入った。 訪問先にて確認したところ、案の定、彼らが若き事業主たちなのだった。 束ねる親方さんもまだ若い。 故郷を出てひとりで身を立て頭角を現し、数年のうちそこそこのグループを率いるまでにな…

帰途、答えが分かった

必要なピースが自然と埋まっていく。 どうしてもこの部分を担ってくれる人材が必要。 そう願ってまもなく適任者が現れた。 必要なスペックと経験を兼ね備え、余技の技能もよく考えればうちにとってお誂え向きと言えたから願ったり叶ったりという話であった。…

日記にて現実を複眼で視る

日記だと好きなことが書ける。 誰はばかることなく単なる思いつきや空想の類を描いて楽しむことができる。 現実の外に広がる真っ白な余白を縦横無尽、好きに動いてはしゃぎ回れる、こんな自由な場所はそうそうない。 息子の試合の動画を見ていて、ふと思った…

少しずつでも何かが積み上がっていくメカニズム

一気に冷え込み、もはや短パンとTシャツでは過ごせない。 日本中が震えて目覚めたであろう日曜の朝、家内とともに芦屋のロイヤルホストに向かった。 朝食を食べて後、家内は勉強に取り組み、わたしはパソコンを開け長男の試合の動画に見入った。 ラグビーを…

家だからこその裏メニュー

正雀駅まで歩いて阪急電車に乗った。 淡路と十三で乗り換え、ほどなくして西宮北口に着いた。 アクタの住民サービスフロアへと向かいそこで住民票と印鑑証明書を取得した。 用意してあった二男宛のレターパックに同封しポストに入れ、これでこの日の用事は完…

奥に潜む感情に耳を澄ませる

ほんとうにバカで意地の悪い奴だ。 そう思って以来、何の付き合いもない。 だから実害はない。 が、目に見えない悪影響をいまだに感じる。 たとえばものの考え方に害が及ぶ。 ついつい悪意が生まれ、その周辺をも一括りにして否定的な目を向けてしまう。 あ…

秋風が寂寥に沁みる

湯上がりに窓際に立ち夜風に当たった。 その涼感にひたって思う。 この清涼を屋内に行き渡らさなければ勿体ない。 家中の窓を開けて回ることにした。 二階から三階にあがり各部屋を回り、風が吹き抜けて気がついた。 息子たちはここにはいない。 日頃は喧騒…

この日の記載がいつか息子の目に留まる

食いしん坊である。 時に卑しいくらい。 そういった自覚がある。 が、だからといって食べ物のために途中下車などしたりはしない。 そこまでの執着はない。 ただし、例外がある。 冷麺だけはわたしを引き寄せてやまない。 ここ最近は特に。 セイレーンの歌声…

尊厳が真剣に対峙した場所

朝、息子を送り出し、まもなくわたしたちもホテルを後にした。 どのみち日曜日。 早く帰っても仕方がない。 東京駅に荷物を置いて身軽になって、銀座界隈をぶらり散策することにした。 有楽町で電車を降り、人の流れについて歩くと銀座に至った。 歩行者のた…

愛着が産声を上げた日

目を開けると眼下に広がっているのは神宮の杜だった。 さっきまでの光景は消え去っていた。 夢を見ていたのだった。 朝8時を過ぎても、二男と家内は熟睡のなかにあった。 よほど寝心地がいいのだろう。 誰もが早起きの家族であるから、こんなことはなかなか…

父子は母子には及ばない

朝食は抑え気味にした。 新大阪駅で買った一本のさば寿司を夫婦で分けるに留め、昼に備えた。 東京駅に着いて待ちに待った昼食。 皇居外苑前の道をパレスホテルへと進んでグランドキッチンの席に座った。 家内はスタンダードにパスタのランチセットを頼んだ…

あの日のことを忘れない

電話が鳴るたび、苦しいような緊迫感に捉えられた。 状況を報せる内容のなか少しでも希望を見出そうと努めるが、楽観できる要素は次第になくなっていった。 それでも強く念じ続けた。 母は助からなければならない。 その日は朝から雨が降っていた。 季節は初…

頼みの綱の先にあるのは信心

秋の涼風が窓から吹き込み、芯まで届いて夢見心地。 ソファに寝そべり午後の休息を満喫していると野鳥が鳴いた。 窓の外に目をやるが鳥の姿は見当たらない。 その代わり電柱に防犯カメラが3台も設置されていることに気がついた。 ネットで調べると、市が設…

バリカタの日々の合間のとろけるようなバリ柔

ほっと一息つける日があるからやっていける。 月末から十月序盤にかけては目も回る忙しさだった。 ここ二日ほどは武庫川を走る暇もなく、カラダ全体の鈍重感が増していた。 だから数時間の軽作業で課題が終わるこの木曜は、待ちに待った安息日のようなものと…