KORANIKATARU

子らに語る時々日記

それも男親が果たすべき役割

笑顔がよくて一生懸命。

だから会えば必ず励まされたような気持ちになる。

 

昨日、かねしろ内科クリニックを訪れ久々看護師さんらにお目にかかってそう思った。

 

気力と体力に知性も具わればそんな良き心根が生まれるのだろう。

 

しかし、そんな心根は「これみよがしな量」ではなく「つつましい質」の話であるから、うっかりすれば見過ごしてしまう。

 

が、これこそ着眼すべき最重要の話といっていい。

 

そんな心根の人が傍にいれば恩恵大で、いなければ人生自体が物悲しい。

そう思っていつしか息子の伴侶について思考は巡った。

 

いい人である。

そう偽装することは難しくない。

 

その場だけ要領よく取り繕いお茶の子さいさい。

虚偽の技術だけは磨きに磨いた。

そんな人は珍しくなく、見渡せばフェイクがそこらを闊歩する。

 

やはり、ごく若い内から目を慣らすことが大切だろう。

 

人柄を構成する縦糸と横糸はその来歴や対人関係を知れば浮き彫りとなるが、眼力を鍛えれば、所作や言動やいでたちといったチラリと目に入る情報からも推し量ることができる。

 

凝視すれば背後に潜む心根が朧ながらも立ち現れる。

メッキをまぶしただけのハリボテか内まで詰まった地金の表出か。

 

そして、後者のみが惚れた腫れたの対象となるから、見つければ真摯に一点集中、ストーカーにはならぬ程度、総力あげてアタックするベきだろう。

 

「あんな人ええやんかいさ」

買い物や店で食事する際、いい感じの女子がいればしばしば息子らにそう語ってきた。

 

今後はもっと積極的に理想を提起していくべきだろう。

それも男親が果たすべき大事な役割。

 

運良く当たりに恵まれれば晴れてお役御免。

そのあとはもう何も口を挟む必要がなくなるだろう。

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昔の写真 2006年7月と2006年11月