寒波が居座り日本列島は引き続き凍てつく寒さに見舞われた。 朝、着込んで走った。 走るとすぐに汗ばみ陽の光にほんのり暖かさも感じたが、走り終えると汗が冷えひどい寒さに打ち震えることになった。 こんなときはサウナだろう。 帰宅し家内を誘ってクルマ…
午後5時を過ぎて辺りが一気に暗くなった。 そう言えば、まもなく冬至。 一年のうち夜が最も長い日が近づいているのだった。 光がないと距離が長く感じられる。 寒さも相まって、走り終えてぐったり疲れた。 家に戻ると、家内も帰宅していた。 ヨガのレッス…
たまには寿司と家内が言ったので金曜の夜、野田阪神の寿司屋で待ち合わせた。 店名は、もり。 路地裏にひっそり佇み目立たない。 が、れっきとした江戸前鮨を味わうことのできる名店である。 ひとりで切り盛りし匠の技を寡黙に駆使する大将は素朴で実直。 年…
気づけば師走も半ばを過ぎて、各所にて「よいお年を」との挨拶が交わされる時分となった。 えっいつの間にと思いつつ迎える何度目の年末だろう。 一昔前は、地獄のような忙しさであったが、いまは助力と主力が入れ替わって、どちらかと言えば煩忙の渦中の一…
文の里駅で降り、暗夜のなか目的地へと歩を運んだ。 東へと向かう道は寂しく、やはり師走。 日が暮れてから冷え込みが一層増した。 見知らぬ地をひとり歩いて、うら寂しい雰囲気に自身も侵蝕されていった。 暗く、寒く、ひとり。 孤独の三拍子が揃った状態と…
いつもより早めの帰宅となった。 家内には八尾の用事を頼んであった。 戻りはまだ先になるとのことだった。 ではサウナにでも入ろう。 そう思い立って熊野の郷に向けクルマを走らせた。 ハンドルを握って見慣れた街路を南に進む。 慣れ親しんだ地元であるの…
空晴れ渡り、頭上に広がる青一色が目に心地いい。 平日にしておくには勿体ない。 そんな月曜の朝、空に心をとらわれつつ、まさに上の空で事務所に向かった。 出だしから好調。 週末にしっかりコンディションを整えた効果が目に見えて現れた。 どんどん仕事を…
当てに行かず振り切る。 そんなスイングに喩えられるだろう。 実に歯切れがいい。 うろ覚えなフレーズや言い慣れない発音であっても迷いなくきっぱり言葉にして発する。 口ごもらないからリズムよく、だからおそらく意味が通じて会話がスムーズに運ぶ。 家内…
昼食を終え、夫婦でマッサージを受けることにした。 家内は行きつけになっている西北のゴッドハンドの元へ、わたしは野田阪神に向かった。 店の雰囲気をそれなりに必要とする家内と異なり、わたしは雰囲気などどうでもよく実質重視。 野田阪神では豪腕のおば…
東大阪での業務を終えて夕刻。 そろそろ終業という頃合い、家内から連絡があって梅田で待ち合わせた。 阪神百貨店が先ごろリニューアルしたばかり。 少しぶらつこうとの誘いだった。 金曜の夜、エスカレータで上から下までそぞろ歩いて感じた。 噂通り、見違…
この日は朝から明石での業務だった。 昼を前にメッセージが届いた。 吉報だった。 妹の子が上智大学に合格を果たした。 英語学科だと言うから見事念願が叶ったのだった。 席を外し妹に連絡を入れた。 母が生きていれば、どれだけ喜んでくれたことだろう。 思…
移転前、結構な頻度でサウナに寄ってから帰宅した。 新しい事務所に移った後、帰途に適当なサウナがないから足が遠のいた。 が、ハードな業務に勤しむ者にとってサウナは不可欠。 この日、思い立って寄り道できるサウナを探すことにした。 調べると、桜川の…
長く付き合ったからといって皆が皆、結婚に至る訳ではない。 さあそろそろと話が進む場合もあれば、でもやはりと白紙に戻る場合もある。 後者のケースについて昔話を思い出したのは客先でたまたまある男性の名を耳にしたからだった。 聞けばその男性は第一人…
帰宅はわたしの方が先だった。 家内の帰りを待ってソファに座ってそのうち横になった。 寝転がって目を閉じると意識が変性していく。 疎で散漫な世界が、密に接する世界へと様変わりする。 水上から水面下に意識が降下していくようなものと言えるかもしれな…
土曜も休みで日曜も休み。 二日連続で休めるというのが、実に嬉しい。 懸案であったリフレッシュは土曜のうちに果たせた。 日曜は丸ごと時間が空いて、予定を家内に委ねた。 では、と家内に買物に連れられた。 先日三田のアウトレットでブルゾンを調達したが…