KORANIKATARU

子らに語る時々日記

自分が負った傷さえ珠玉

仕事をしていると、いいこともあれば悪いこともある。 いいことがあればもちろん僥倖。 しかし、深刻な事態に陥るのでない限り、悪いこともいずれはいいことの範疇に収まっていく。 つまり、よい結果へと結びつくスパンが異なるだけで、ほとんどすべてがいず…

それがあるからまた訪れる

朝起きて、特に用事は何もない。 だからわたしはまっすぐフィットネスに向かった。 家内は開店と同時に百貨店を回るというので別行動となった。 18階のプールの窓は大きく広く、全方位から光が差し込み水面を照らしていた。 そこで泳ぐと自分までキラキラす…

ぶらり名古屋を訪れた

名古屋駅前からタクシーに乗った。 「うな富士本店まで」と告げると、運転手の中嶋さんは言った。 いまさっきのお客さんも同じ行き先でした。 名古屋界隈のうなぎの名店などについて中嶋さんからいろいろ教わり、うな辰がナンバーワンだと分かったがかなり遠…

宗右衛門町で夫婦二人の新年会

雨の降る道頓堀を歩き、宗右衛門町で家内と合流した。 美容院帰りで家内はばっちり決まっていた。 先日訪れた博多同様、なんばにも韓国人観光客が大勢詰めかけ、かつての活気が徐々に戻っていると思えた。 座敷に座ってまずはビールで乾杯した。 凝った料理…

遠く過ぎ去った極限体験

朝、台所で用事しながらAppleTVの「スヌーピー」を家内が流す。 これがこのところのお決まりで、定番のキャラクターたちがリビングの空気を和ませて久しい。 のんびりと支度して、わたしは仕事に出かけ、家内は用事を続行するかヨガに出かけるか街に繰り出す…

息子と電話でクルマ談義

息子と電話で話していて、クルマの話になった。 ポルシェでも買おうかな。 息子がそう言った。 冗談とは分かりつつ、わたしは鼻であしらった。 就職したての若造に一体なんの意味があるというのだ。 不相応に背伸びして、それが様になることは滅多にない。 …

昔の家には炬燵があった

明け方、うすらぼんやり眠って、舞台は昔の家あたり。 見知った通りを歩いてまもなく家というところ。 明かりが灯っていたからわたしは急ぎ足になった。 木製の引き戸を開けると案の定、そこにいたのはおかんと祖母で、二人仲良く談笑していた。 ああ懐かし…

テレビは見ないが何にでも例外がある

大河ドラマに関心を持つなど珍しい。 見逃した分まで含め「鎌倉殿の13人」をまとめて見たいと家内が言ったから、NHKオンデマンドに加入した。 iPadを携え移動先で見て、車内で見て、キッチンで見て、どこでも視聴でき、そのうち家内の口調が北条政子めいてき…

ちょっと顔を見せたといった程度の短い帰郷

朝の9時、二男が家に帰ってきた。 高円寺を朝5時に出てきたという。 この日、大阪星光66期の成人式が行われる。 ヒルトン大阪にて午後4時からの予定であるが前もって昼から友だちたちと集まり飲むことになっていた。 で、息子が現れ家内の出力はマックス…

3連休初日は仕事に充てた

3連休だったはずだがその初日に急な仕事が入った。 どのみち他には、走りたい、泳ぎたいという欲求しかなく、そんなものはいつでもできる。 一昔前なら3連休となれば3日とも仕事に捧げるのが普通だった。 初日で済むだけ恵まれた話と言えた。 土曜の事務…

終わった後に目を向ければ仕事も楽しい

週末の金曜、仕事で京都へ赴いて昼から業務に掛かって夕刻には片付いた。 引き上げるときの感じがやはりいい。 出先へ向かう際に生じていた緊張感は消え失せて、充実感と解放感が胸の内で同居しじゃれ合ってとても気分がいい。 さて、何をして帰ろうか。 ま…

年末年始は遠くへと過ぎ去った

三ヶ日が終わった。 続く1月4日はその余韻が濃く残り、どのみち仕事にならぬから事務所は休み。 ただ5日にはしょっぱい仕事が徐々に押し寄せる。 正月休みから日常へと移り変わる汽水域とでも言えるだろう。 まず4日。 休みであるが休み気分を振り切るよ…

一瞬そこには埋めようのない空白が残った

気づけば朝の7時だった。 普段は夜中に目が覚めて、短い睡眠を幾度か重ね朝5時になって寝床を出る。 ぶっ通しでぐっすり眠るなど久しくないことだった。 家族三人で1階のレストランに降り、窓際の席にて日の出を眺めながら朝食をとった。 ビュッフェだか…

これぞ正月休みと感じた瞬間

正月休みをどこで過ごすか。 その決定までには紆余曲折があった。 早い時期からホテルを押さえにかかったが、目ぼしいところはすでに予約でいっぱいでキャンセル待ちを余儀なくされた。 有馬、淡路、伊勢志摩など温泉の定番宿に複数の申し込みを入れ連絡を待…

2023年元旦の記録

朝7時過ぎ、息子が家に帰ってきた。 眠そうな顔をしている。 友だち宅で年越しの時間を過ごし、大ハッスルしたに違いなかった。 そのまま息子をクルマに乗せて、実家に寄って父をピックアップした。 元旦の朝、まず向かったのは母の眠る霊園だった。 晴天に…