三ヶ日が終わった。
続く1月4日はその余韻が濃く残り、どのみち仕事にならぬから事務所は休み。
ただ5日にはしょっぱい仕事が徐々に押し寄せる。
正月休みから日常へと移り変わる汽水域とでも言えるだろう。
まず4日。
休みであるが休み気分を振り切るように早朝に武庫川を走った。
これでこの年末年始、一日も欠かさず武庫川を走ったことになる。
家内と共に昼を食べ、初売りに出かける家内を見送り、わたしは家の掃除に取り掛かった。
年末は家内が家をピカピカに磨き上げてくれた。
だから年始はわたしの出番。
降り注ぐ陽光のもと布団を干し、ルンバを走らせて後、床を拭き、更にハンディクリーナーで残余のホコリを吸い取った。
このように、休みであっても少し出力多め、少し負荷ある選択を積み重ねるのであるから、やはり根っからの真面目気質と言え、それが長い時間を経て自分にプラスとなる何かに結実していると言えるのかもしれない。
明けて5日。
午前中、地元の神社へと夫婦で赴き手を合わせ記帳して、その足でわたしは事務所近くの神社へと出かけて、同様に手を合わせた。
5日は午後からの出勤でいいと伝えてあったが、事務所に入るとすでに皆、仕事に励んでいた。
わたしも続いて、ちょいとしょっぱい仕事の海へと漕ぎ出した。
夕刻5時、皆に号令を掛け仕事を終えて、新年会の場へと繰り出した。
場所は谷六の「今なら」
先日、ル・カネトンへと行く途中で家内と見つけ、なかなかいい雰囲気だったから年始はここでと思って予約してあったのだった。
鴨がメインでその肉料理が新鮮で滋味に富み、お酒がすすむ。
その他、各種サイドメニューも揃っていて、ハズレがない。
しめにいただく各種蕎麦も絶品。
わいわいがやがや大いに飲んで食べ、仕事に向けて皆の気持ちがひとつに合わさった。
このようにして、年末年始の安らぎは遠く彼方へと過ぎ去った。