空が白みはじめた時刻、わたしは30階に降りプールへと向かった。 こんな早朝に泳ぐ人は他にいない。 一人でプールを独占し、悠々と泳いだ。 泳ぐと感覚が変質する。 カラダが水に溶け込んで拡張し、意識だけが水に浮かんで肉体のリアリティが消失する。 薄闇…
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