KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大切なものは目に見えない

大切なものは目に見えない。 が、たまにふっと視界に入って、その存在をありありと感知してしまうことがある。 若い頃は視覚優先で、目に見えないものなど文字通り眼中になかった。 そろそろ老境の域に差し掛かったからだろうか。 このところテレビなどみて…

星光生はまま賢くてその子どもたちもみな賢い

寒さを凌ごうと心斎橋筋のアーケードを通り道に選んだ。 商店街はほぼ中国人観光客で埋め尽くされていた。 その人混みを縫って歩き、ヨーロッパ通りで東に折れた。 店を探しつつ歩いているとマッチャンと出くわした。 二人で行ったり来たりしてようやく店を…

受け身な立場がもどかしさを掻き立てる

朝のビュッフェでは鯛めし茶漬けを味見程度で済ませ、銀座に出た。 春節間近。 朝から銀座は中国からの観光客でたいへんな混みようだった。 結局、三越で寿司を買い部屋で食べ、のんびりくつろいでから昼食がてら丸の内方面へと向かった。 ヤウメイを訪れた…

集まり散じて、また集まろう

さすがツジ君だった。 二次会の会場はすでに下見がなされていた。 団子すし詰め状態の新宿駅を命からがら抜けきると、階段の向こうに外界がのぞき見えた。 吹き込む外気が心地いい。 その生きた心地の眼前に店があった。 会社の若手を伴いツジ君が実際に足を…

早稲田はずっと応援し続けてくれる

ツジ君のことである。 待ち合わせが14:20なら14:00には来て待っているだろう。 そう思ってわたしも早めに動いていたが、ホテルのチェックインに手間取って出遅れてしまった。 電車に乗っていると14:15にメッセージが届いた。 いつ頃着きそう? ちょうど電車…

いつもとは趣向の異なる東京旅

朝9時過ぎの新幹線に乗って東京へと向かった。 今年最初の上京であるが、息子たちと会う予定はない。 家内は昔なじみのママ友と会い、わたしは大学時代の友人らと再会を果たす。 いつもとは趣向が異なる。 だから今回の東京行きはとても新鮮なものに感じら…

コンパクトでメリハリある毎日

朝、出かける時間が家内と一緒になった。 午前中はヨガ、午後はジム活に勤しむ。 前日はエステのみだったから今日はアクティブに過ごすのだという。 そう言う家内と南森町で別れ、わたしは顧客先へと向かった。 早めに到着したので都島駅近くのミスドで仕事…

バス停がタイムトリップの入口になる

待ち合わせについて連絡があった。 指定の場所をみて一気に学生気分が蘇った。 午後2時半。 高田馬場駅前の早大正門行きのバス停。 その絵が浮かび絵が過去をわんさか引き連れて、わたしは大学生の頃へと舞い戻った。 この年末年始、長男も二男も友だちを家…

最期にドアを叩くのは一体誰なのだろう

うっかり家賃を払い忘れていた。 大家さんにまたどやしつけられるのではないか。 あ、事務所の賃料も。 借りていることさえ失念していた。 なんてことなのだ。 この両挟みで気持ちが圧せられ、狼狽の度はただただ増していった。 お金をどう工面するか。 大家…

悪意渦巻く世界に心底震えた

きじ歯科での診察を受け終えた家内がクルマで帰ってきた。 時刻は夕刻5時。 わたしは助手席に乗り込んで、家内の運転で一緒にジムへと向かった。 貴治先生は手際よくすべてが素早くて正確。 ほんと腕が確か。 運転しながら家内がそう言って、わたしは頷いた…

常識の枠を超えて仲がいい

土日に運動しすぎてカラダがだるい。 そんなわたしを励ましてくれているのだろう。 月曜朝の品数はいつにも増して多かった。 かつヘルシー。 ひじき、大根のおひたし、目玉焼き、焼き鮭、野菜たっぷりの粕汁が食卓に並びご飯がすすんだ。 家を出て二階から見…

ひとかけらであれ今を日記が繋ぎ止める

清荒神に参拝するのは二年ぶりのことだった。 昨年は序盤から業務が先行しタイミングを失してしまった。 今年まで外す訳にはいかないだろう。 朝9時に家を出た。 快晴の日曜、清荒神清澄寺はすでに大勢の参拝客で賑わっていた。 人波に混ざって各所をまわり…

無事に終わって数日は全く動けなかった

夕飯は焼肉にしよう。 ヨガのレッスンを受け終えた家内から電話があった。 わたしもジムでかなりカラダを追い込んでいたから、両手を上げて賛同し、すぐに焼肉じゅん亭に電話を入れた。 幸い、早い時間なら席を確保できるとのことだった。 ジャージのままク…

広島にて百点満点の旅を満喫できた

広島滞在最終盤となる午後に平和記念公園を訪れ、おりづるタワーの展望エリアから街を眺めた。 西に傾く夕日が一帯を照らし、路面電車が時を刻むかのようにゆっくりと動いていた。 展望エリアには外国人観光客の姿がちらほらと見えた。 ここ広島でもインバウ…

距離を移動するだけが旅ではない

昼をゆっくり食べる時間も惜しい。 だからフェリー乗り場の売店でおにぎりを買い、さっさとクルマを呉へと向けた。 目指したのは安芸灘とびしま海道だった。 橋伝いに各島を巡って行ける所まで行こう。 うまくいけば愛媛あたりまで走り抜けることができるの…

一生目に焼きついて離れない絶景

その昔。 ビュッフェとなれば張り切った。 あれもこれも。 食べなきゃ損と欲張った。 そう思えばずいぶんと大人になったものである。 この朝、数々の料理が取り揃うレストランの一角でわたしたちのテーブルにはコーヒーカップだけがあった。 レイトチェック…

夫婦であることの居心地が旅先において如実にわかる

朝食はサラダだけにとどめ、オープンと同時にホテルのプールを独占して揃って泳いだ。 お好み焼き「キャベツ」の開店が11時だったから、10時にはプールを出て支度した。 クルマで向かってちょうど開店時間に間に合ったが、さすが地元の人気店、すでに店は混…

地元で仕入れる情報が最も有用

予定どおり昼前に到着した。 新幹線を降りた途端、広島を覆う冷気に身が縮んだ。 大阪よりはるかに寒いと感じられた。 ホテルは目の前にあった。 先にチェックインを済ませ部屋に荷物を置いてから隣接するレンタカー屋に向かった。 カローラに乗り込んで市街…

今日も明日も夫婦揃って魂磨き

転地療養には効果がある。 夫婦であちこち動いてそう実感する。 何か不調がある訳ではなく体調よく、日常を通じストレスに苛まれるといったこともない。 夫婦揃ってすこぶる快調と言えるがあちこち動くと気分がよくなり調子の良さに拍車がかかる。 だから無…

寒波の影響で行き先を急遽変更

熊本をこの3連休の旅先に選定していた。 飛行機とホテルとレンタカーを押さえ、あとは伊丹空港へタクシーで行くか自分のクルマで行くか決めるだけ。 3連休だから帰りのタクシーは簡単につかまらない。 であれば、空港に自分のクルマを停めておくのが賢明だ…

夫婦それぞれ地味に地道にこつこつと

一を聞いて十を知る。 そんな息子たちである。 いくつかの断片だけですべてが伝わるだろう。 引き続き冷え込み、窓の向こうを見ると六甲山系の峰々に白く雪が積もっているのが見えた。 そんな朝の9時過ぎ、家内と一緒に家を出た。 ヨガへと向かう家内と電車…

3つの既読がすかさずついた

通りに立つだけで凍えて身が縮むような極寒の日、新規の営業案件があった。 外国人オーナーが本邦にて美容クリニックを展開する。 現在、本国にて経済の先行きが不透明で、いつなんどき手持ちの資産が凍結されるか見通せない。 そんなとき信頼を寄せることの…

こんな感じがベストな一日

業務先が堺筋本町でちょうどそのとき家内が本町で買い物をしていたので合流して帰途につき、家内の運転で野田阪神に寄り道した。 食材を仕入れ、ついでに昼も済ませようとなって隣町にある麹料理の店へと連れられた。 期待していなかったが唐揚げをはじめす…

言葉によって心に空いた穴が塞がった

芦屋の阿部レディースクリニック院長のブログを読んで「自己愛性パーソナリティ(NPD)」なる言葉を知った。 院長の身近に不届者がいて調べ、そのような人格障害の類型に行き当たったとのことであったが、その言葉を知ってわたしも胸のつかえが取れたような…

定位置で静かに過ごしてこそ心が満ちる

休養十分。 着手するなり仕事が捗った。 無事に仕事始めの日を乗り切って、午後3時には引き上げた。 この日の夜、お客さん主催の新年会に招かれていた。 が、咳が残って本調子ではなかったから欠席させてもらうことにした。 ご馳走付きの酒席に喜び勇んだの…

連休最終日に起こりがちな針小棒大

4日の土曜日も二男は大阪星光のメンバーと過ごした。 人気のラーメン屋に並びサウナに入り居酒屋にてビールで乾杯し、丸一日楽しんで日曜の朝、東京へと帰っていった。 息子の背を見送って、これでようやく家内は年末年始のお世話役から解き放たれた。 正月…

また一年後、正月休みがやってくる

朝、家内に誘われ芦屋の水春に向かった。 ああ、たまにはサウナに入るものである。 瞑想サウナなるものがあり、単に狭いだけだがその密室感がとてもよかった。 人のいいお兄さんが盛んにロウリュウで蒸気を発生させてくれ、頼んでもないのにタオルで扇って熱…

クルマで過去を早回しで巡った

三ヶ日の最終日、家内のお供をして朝から初売りに出かけた。 が、お目当ての品の争奪戦に敗れてしまった。 黒星スタートなんてもっけの幸い。 今年もきっと素晴らしい一年になる。 幸先のいい新年の船出をことほいでわたしたちはさっさと帰途についた。 年末…

心満ちる正月休みもやがては終幕を迎える

難波で焼き鳥を食べ、みんなでエアビに泊まった。 イカゲーム2を見て夜更かしして、夜食にウーバーイーツを利用してモスバーガーを食べた。 そして時々みんなでわたしの母の話をして涙した。 元旦の過ごし方として最高ではないか。 息子から報告を受けそう…

簡素に過ごす元旦が定着した

元旦の朝、実家へと向かった。 家内が作った料理を玄関に置き、そのまま父を乗せクルマを霊園へと走らせた。 雲ひとつない青空のもと、大勢の人が霊園を訪れていた。 年末の寒さがやわらぎ、絶好の墓参り日和と言えた。 父と二人で手分けして、わたしたちは…