2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
姪っ子の就職を祝い、妹家族が2週間のヨーロッパ旅行へ出かけた。 門出に際して家族で旅に出る。 なんとめでたく素晴らしいことだろう。 が、仕事の都合で甥っ子がひとり日本で留守番となった。 家内は昔から世話焼きで、私の甥っ子や姪っ子たちのことも可…
高知の人はよく飲む。 日本屈指の飲酒地であることは疑いない。 実際、この度足を運んでこの目で見た。 土曜午後のひろめ市場に足を踏み入れて、ある種の「怖気」が走った。 外は秋の晴天、心地よい風が吹いていた。 が、ひろめ市場の中の空気はどんよりと重…
もう若くはない。 どこでも眠れるわけではないし、移動においても乗り心地が悪いと耐え難い。 この週末、高知を訪れるにあたってもそれなりの宿を選んだ。 二人で過ごすせっかくの時間。 贅沢はしないまでも部屋が窮屈だと旅自体が色褪せる。 土曜の昼過ぎ。…
芦屋ラグビースクールから受けた恩恵は、計り知れない。 息子たちがジャージを脱いだ後も、わたしたち夫婦はつい、あのグラウンドの出身者を探してしまう。 そして見つけては、まるで身内の子の活躍を願うように応援を続けてきた。 その筆頭が、小林賢太選手…
クルマを飛ばし高知を訪れた。 一泊するだけの素朴な旅である。 それでも気分が晴れる。 死ぬまでにしたいことを日本人に問えば、その第一位に国内各地への旅行が挙がる。 その意味が旅路において実によく理解できる。 土地の美味を堪能し、空気を味わい、人…
明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断し、鳴門海峡大橋を経て四国に入った。 目指すは12年ぶりの高知。 当時のクルマより居住感がまるで異なり、はるかに車内が過ごしよい。 そばに誰がいるか。 それで人生が決まる。 懐かしの洋楽を流し、助手席で時折歌う家内と…
このところ急に涼しくなった。 朝晩は寒いくらいである。 季節がいいからどこかへ出かけよう。 家内と意気投合し、この秋は、ランダムに選んで日本の地方都市を巡ることにした。 その第一弾として、高知を選んだ。 選定は当てずっぽう。 特に明確な理由はな…
鶴橋での業務を終え、その足で実家に立ち寄った。 先日まで暑さに辟易していたのが嘘だったみたいに、一気に冷え込んだ。 案の定、父はしっかりと厚着をしていた。 「寒暖差でしんどいわ」 そう言いながらも、どう見ても父は元気そうだった。 そう伝えると、…
運動を欠かさない。この日も夜8時からのジムのセッションに参加した。 家内には、ジムでひそかに「ねえさん」と呼ぶ女性がいる。 ストイックに体を鍛え、ジムのポスターにしてもおかしくないほどの体型で、その存在はいつも周囲の視線をさらっている。 家内…
仕事以外、誰とも会わない。 そんな生活が続いている。 私生活において登場するのは家族に限られる。 平穏に日々が過ぎ、何も起こらず、何かが起こる兆しもない。 若い頃なら、こうした単調さは耐え難いものだっただろう。 特に孤独がデフォルトといった環境…
毎朝、わたしがゴミを出す。 玄関を出た瞬間、その日の空気が肌を通して身中に流れ込んでくる。 この朝は冷気に心が震えた。 これこれ、これを待っていた。 この日から上下セットの長袖パジャマを着用していた。 家内が買ってきた小洒落たものである。 パジ…
いい季節になった。 天高く果てしなく青く、清涼な風が吹きわたり、さあおいでと手招きするかのよう。 では、旅して日本の秋を満喫しよう。 あらかじめ予定を考えないと、急には思いつかない。 このところはノーアイデアのままジムに通う週末が定着していた…
いつもなら朝9時前にはジムへと向かう。 しかしこの日は珍しく家内がまだ寝入っていた。 前日金曜、凄腕女性の施術を90分受け、それで完全にスイッチがオフになっているのだろう。 あえてわたしは起こさなかった。 ぐっすり眠ることも大切なことである。 こ…
親に心配をかけっぱなしのバカ息子だった。 金曜の夜、武庫川を走りながらつくづく思った。 耳に流れる音楽が日本歌謡の懐メロで、親はこうした旋律とともに歳月を重ねてきたのだろうと思うと、自然と親の存在が胸に迫った。 わたしは親に心配ばかりかけてき…
朝、電車が大阪駅で停車し、身動きが取れなくなった。 「お客さまが吹田駅で列車と接触したため、運転を見合わせております」 そんなアナウンスが流れた。 出鼻を挫かれた。 焦燥感に駆られわたしはJRの改札を抜け、阪急梅田駅へと急いだ。 この日は四件も予…
終日、京都での業務が入っていた。 朝いちばんでズームの会議を終え、電車で向かうつもりだったが、家内が送ってくれるという。 助手席にカラダを預け、一路京都へと運ばれた。 ああ、楽ちん。 京都市役所付近でわたしは降りた。 京都の街へと消えていくクル…
家内が留守なので冷蔵庫の中のもので適当に朝食を済ませた。 午前中は自宅で業務をこなし、出かけるついでに駅前で昼食をとった。 サービス定食には目もくれず、蒸し鶏そばと唐揚げを注文した。 以前なら麺を大盛りにするなど炭水化物に耽溺した。 が、ここ…
家族揃って、積極的にカラダを鍛えている。 長男も二男もジムへと日常的に通い、わたしたち夫婦も同じ。 家族四人で肩を並べて歩けば、さながら刑事ドラマのオープニングのような迫力ではないだろうか。 屈強な刑事たちが颯爽と歩く、あの場面である。 息子…
昔、昔、まだ自我が弱く、他人の視線が気になって仕方がないという思春期の頃。 ある想像に身がすくんだことがあった。 もし将来、自分が結婚することになり、式に親戚たちが集まったら。 そんな光景に怖気が走った。 祝祭の席にあの人々を招くことなど、到…
奈良でいいジャケットを見かけた。 いまなら10%オフになる。 そう家内に言われて連れられた。 着るものには事欠かない。 だから気は進まなかったが、まあ気晴らしといった気持ちで付き合った。 場所は富雄。 住宅街の一角にハイセンスなセレクトショップ…
まもなく街は金木犀の香りに包まれる。 そんな秋へと気持ちがはやる週末金曜。 針中野での業務を終え、天王寺にある田中内科クリニックへと立ち寄り、ニンニク注射を受けた。 このところ筋トレに精を出し、節々に鈍い疲労がのしかかっていた。 これでてきめ…
昔とった杵柄。 その腕を見込まれて声がかかり、このたび家内は美容師さんたちを相手に耳つぼアロマの講習会を企画した。 やるとなれば徹底的に取り組む家内である。 準備に余念なく、手づくりのテキストまで用意した。 そこらの原稿を読むだけの講師とはま…
こんなことを続けていけば、カラダが奥からピカピカになる。 そう言うと、家内も頷いた。 ジムのセッションのメニューは決して甘くない。 こなすのが精一杯で、実に苦しい。 だが、その苦しさのただ中に「なんとも言えぬ心地よさ」がある。 終えた瞬間に達成…
そろそろ秋めいてきた。 服でも買いに行こうと家内に促され、クルマの助手席に座った。 行き先は神戸で、そこにいいジャケットやシャツがあるとのことだった。 神戸大丸の駐車場にクルマを停め、そこから街をぶらりと歩いた。 海と山に挟まれた神戸は、いつ…
久しぶりに寿司屋を訪れた。 買い物帰りの家内はクルマ、わたしは電車で向かい、店の近くで合流した。 月曜日、客は一人だけ。 ほぼ貸切といった静けさの中で、旬のネタを順に味わった。 帰りは運転すると請け合って、家内は飲み、わたしはあがりで通した。 …
夢をみた。 実に鮮やかだった。自身の内面が、まるで現実の風景のように照らし出されていた。 わたしは帰りを急いでいた。 舗装もされていない、岩の転がる荒れた路地を歩き、疲れ果てていた。 日はとっぷりと暮れ、足元もおぼつかない。 行き止まりに何度も…
業務を終え、まっすぐ烏丸駅へと向かった。 小雨がぱらつくなか、京都の往来は相変わらず混み合っていた。 すれ違う人の大半が外国人客だった。 ここは世界屈指の観光地なのだった。 せっかく京都まで来たのだから少し寄り道でも。 ちらとは思うが、なにせ疲…
LINEを通じて息子から写真が送られてきた。 見入って心が弾む。 同期の仲間を引き連れて、場所は新橋の居酒屋。 みんないい顔をしている。 リーダーシップを発揮しているのだろう、そんな様子を思って親は嬉しい。 家内もまた、同じ写真に目を細めているに違…
ジムのセッションの常連のなか、ひときわ目を引く夫婦が二組いる。 西宮らしく、どちらもおしゃれに決まっている。 われら下々の民。 そうした姿を下から崇めるのがすっかり習い性になっていたのだが、夫婦で思い直した。 わたしたちだって、そう捨てたもの…
業務を終えた夕刻、ラーメン屋の前で足が止まった。 先客があった。 貼りつくように青年が券売機を凝視していた。 中国系の旅行客と見えた。 慣れぬ日本語表記に戸惑っているのだろう。 しかし、わたしが背後に立って焦ったのか、青年は慌ただしく食券のボタ…