2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
夕刻、天六を通りかかったから福効医院に立ち寄った。 慌ただしい診察の時間が過ぎ、クリニック全体が一息ついていた。 ほんの数分程度であったが、天六の院長と言葉を交わした。 ちびっ子たちの話に心が和んだ。 路線バスの運転手同士がすれ違いざまに合図…
天気は下り坂との予報だった。 だから竹富島に行くなら初日と決めていた。 土曜の昼下がり。 石垣港にクルマを停め、フェリーに乗り換えた。 所要15分。 懐かしの竹富島が眼前に見え、気がはやった。 上陸しまずは自転車を借りた。 家内の後について走って、…
活発に動き回って休日を過ごすとスムーズに日常へと移行することができる。 連休が明けた火曜の朝。 空は晴れ渡り寒さも緩んだ。 いつもどおりわたしは自室にて業務を進め、気分よく家を出た。 大阪方面のホームに上がると、向かい側、神戸方面のホームに家…
到着ロビーを出て、レンタカーのオフィスへ向かった。 ふんわりと暖かな微風に思わず頬がほころんだ。 横を見ると、家内も微笑んでいた。 何事も最初が肝心。 出だしの微風ですべてが決まった。 何も語らずとも石垣島は素晴らしい場所なのだった。 クルマに…
昨年2月の三連休は北国札幌にて過ごした。 今回はその真逆。 南国石垣島を行き先に選んだ。 ちょうど10年ぶりの再訪となる。 前回は二男が中学受験を終えたときのこと。 合格記念を兼ね家族揃って訪れた。 今回、思い立ったのが直前だったから朝早い便しか…
金曜の夕刻、業務を終えての帰り道。 駅の構内にカフェがあったので一休みすることにした。 長く喋ったせいでなんとも言えないだるさがあった。 こんなとき、以前なら赤提灯を目指しただろう。 仕事を終えビールで喉を潤す。 当時はそれが最も甘美な瞬間で、…
航空券を取ったのは去年の9月のことだった。 行きも帰りもいい席が確保でき、それで安心しきっていた。 気づけばあれから5ヶ月もの月日が経過した。 にも関わらず、宿については手付かずのままだった。 さすがに痺れを切らせた家内に強く促され、この日わ…
業務を終え、ほどよい疲れに包まれ電車に揺られた。 こんなときは携帯のアルバムに目を落とし、ぼんやり憩うに越したことはない。 以前は息子たちの写真がアルバムの過半を占めた。 ここ最近は旅先の風景が勢力を増している。 息子たちが東京で暮らすいま、…
お値打ちの肉を見かければ買い込み、息子たちのために焼いて送る。どれだけ忙しくても、合間を縫って食料の発送を欠かしたことがない。 なんて勤勉なのだろう。つくづく感心する。 ちょうど料理教室に出かけるタイミングで、日生から牡蠣が届いた。皆へのお…
クルマになど興味がない。 だから調べもしないし、クルマを求めて自ら積極的に動いたこともない。 しかし、ここ数年乗ってきたレクサスがいよいよ車検の時期を迎える。 仕事であちこち動くから走行距離もそこそこに達した。 それで漠然とではあるが考えてい…
お茶だけのつもりで朝のビュッフェに立ち寄った。 うっかり手を出したおにぎりが美味しくて、わたしも家内も持ち寄って余った分は持ち帰り、結局これでお昼は不要になった。 朝食後、3階のプールへと移動して、子どもたちが端で遊泳するのを横目に夫婦それ…
南禅寺からお屋敷の立ち並ぶ一帯を経て平安神宮まで散策しホテルに戻った。 夕飯の予約まで時間があったのでスパで一息いれた。 広々として清潔でサウナも風呂も格別の過ごしやすさだった。 夫婦揃って気分も新たにホテル前からタクシーに乗り込んだ。 店の…
週末は春の陽気に恵まれる。 そんな予報にほっとしつつ、土曜の朝、わたしたちは京都へと向かった。 道は空いていた。 西宮から名神に乗って走って40分ほどで京都南ICに到着した。 そこから二条方面へとクルマを走らせ名店リストランテ野呂を目指した。 京都…
業務量が減って昔に比べて楽になった。 これはもしかしたら錯覚かもしれない。 かつては荒削りな感じで時間を消費していた。 よくよく考えれば、忙しかったというのは大括りでテキトーな記憶の産物がもたらす取り違えだろう。 例えばその昔。 土日というひと…
最近できた友人の3人が3人とも未亡人だからだろうか。 家内はこのところしきりにわたしの体調を心配してくれる。 事あるごとに無理せぬよう忠告されて、そのたびわたしは説明する。 昔に比べ、いまどれだけ楽か。 仕事に出るにしても昼前で、業務が終わる…
帰宅すると家内は留守だった。 ジムにでも行っているのだろう。 邪魔するのも悪いと思って連絡せず、空腹に耐えた。 まもなく家内から連絡が入った。 近くにいい花屋を見つけた。 いまアレンジしてもらっているとのことで、その画像が送られてきた。 難癖を…
当時、確か40歳の方だった。 非常に優秀な同業者でお手本として見習っていた。 脂が乗り切った。 仕事ぶりを評するのにそれがぴったりの言葉だった。 歳月が流れ、いつしか疎遠になった。 5歳下のわたしも40を過ぎ、気づけば50を過ぎていた。 先ごろ風の噂…
朝、ダウンコートを羽織り駅へと向かった。 実に寒い。 ポケットに手を突っ込むとレシート類に混ざって千円札が数枚入っていた。 ああ、と思い出した。 二週間前、東京で早稲田の仲間たちと一緒に飲んだ。 会計の後、お釣りの行き先がわたしになった。 「遠…
予約の時間に間に合うよう家を出た。 店の前にはすでに人影があった。 午後8時からのスタートを待つ客らだった。 わたしたちもその傍らに立った。 客層が想像とは異なっていたのでわたしたちは身構えた。 定刻、店内へと通され席に案内された。 席幅が狭く…
こちらでは珍しい。 小雪がぱらついた。 美容クリニックの予約があるからと言って一足先に家内はクルマで出かけていた。 わたしは雪のなか自転車でジムへと向かった。 子どもは風の子。 童心に返ったからか、寒いとは感じなかった。 行きはよいよい、であっ…
凍えるような寒さが続き交通機関にも大きな影響が及ぶ。 こんな週末は地元で大人しく過ごすべきだろう。 振り返ればこの一週間も瞬く間に過ぎた。 整理してみると、その充実度がよく分かる。 英語の勉強に取り組む家内をみて、かつて二男が不思議そうに言っ…
予定よりも早く仕事が切り上がった。 顧問先のクリニックを出ると外はまだ明るかった。 踏切の向こうに目をやると、すでにうちのクルマが停まっていた。 踏切を越えローソンの駐車場へと向かった。 助手席に乗り込むと、家内は電話で今夜の店を予約している…
五十を過ぎ、ビュッフェではごくごく控えめに振る舞うようになった。 だからこの日も軽く抑えるつもりだったが、エッグベネディクトなどがかなり美味しくて、ちと食べすぎた。 料理の他、印象に残ったのは中国人観光客の居住まいの良さだった。 品があって身…
業務を終えて外に出た。 解放感にひたって弛緩する以前、尋常ではない空気の冷たさに身が縮んだ。 急いで駅へと歩き出そうとした瞬間、着信があった。 家内からだった。 踏切を渡ったところのローソン、とのメッセージに従ってわたしは振り返った。 踏切の向…
近鉄名古屋駅で天むすを買ってホテルに向かった。 時は春節。 ここ名古屋でも中国人観光客が目立った。 満室でどうにもならない。 とのことでコーナーツインに泊まる希望は叶わなかったが、いちおう最上階をあてがってくれた。 名古屋屈指の目抜き通りを眼下…
強烈な寒波が日本列島に迫っている。 そう天気予報が告げていた。 だから寒さに備え帽子やマフラーなどをかばんに潜ませて伊勢に入った。 が、伊勢には一足早く春が訪れていた。 防寒用の衣類は出番が全くなかった。 春先3月の季節感を懐かしむように堪能し…
昼過ぎからはかなり混雑するに違いない。 だから午前中にはお参りを済まそうと朝7時には家を出た。 鶴橋駅で乗り換え、構内のドトールでコーヒーを買い、午前8時過ぎのビスタカーに乗車した。 伊勢へとひた走る特急のなか夫婦で横並びに座って過去を振り返…
今週は料理教室からはじまった。 月曜の朝、一緒に家を出た。 神戸で行われる韓国料理の教室に参加する家内と反対方向のホームへとわかれ、わたしは業務先である豊中へと向かった。 過去の記憶がよみがえった。 かつてわたしは勤め人で、結婚してしばらくは…