KORANIKATARU

子らに語る時々日記

家族がアトラクションのようなもの

息子が帰ってきて、夏の暑さなどものともせず、家内の活動量が増している。 早朝から起き出し朝食の支度をし、息子と時間が合えば食事や買い物に連れて行く。 一方、息子は息子で忙しい。 星光66期と会って飯を食い、国体予選に向けての練習に参加して、66期…

虚実の実の側で生きる

朝は和食にしようと家内が言うので、その意向に合わせ、たん熊で朝食をとった。 炎天下でも快調に走り切れるよう、二男はいまカラダを削ぎ落としている。 だから、わたしたちだけお粥をお代わりした。 食後、二男はいち早くチェックアウトし京都の街へと繰り…

京都の格別感がいや増しとなった

京都に着いたのは昼を少し回った頃合いだった。 京都南で高速を降り、その足で今宮神社に向かった。 数年前、家族であぶり餅を食べた。 その思い出に誘われるままクルマを走らせ、お参りしてから茶店でくつろいだ。 もちろん、餅だけでは昼として物足りない…

行きは涙ぐみ帰りは泣いた

京都で一泊しての帰途、昼に家内がワインを飲んでいたから、わたしがハンドルを握った。 助手席に座る家内が選曲し、耳に馴染んだ昔の曲を聴きながら鴨川西のインターを目指した。 途中からビリー・ジョエルの曲ばかりとなり懐かしさに浸っていると、曲が『…

向こうでもこっちでも引く手あまた

金曜日、二男が帰ってきた。 帰省してすぐ彼は梅田に向かった。 66期の友人らが迎えてくれて皆で寿司を食べた。 夜遅く帰宅した息子に聞くと帰省期間の大半が既に予定で埋まっていた。 相手はすべて66期たちである。 帰省期間中、家でじっとしているよりはる…

なまりなつかし停車場のようなもの

家内がヘッドスパに行くというので、わたしは食べて帰ることにした。 堺からの帰り道、天王寺で途中下車して適当に飲み屋を選んだ。 平日をノンアルで過ごしたから、体調万全。 ビールが美味い。 長男から引越し後の状況を知らせるラインが届く。 壁に設置し…

夜にだけ昔の時間が生き永らえていた

思った以上に忙しい。 自身の現状について、寝床でそう気づいた。 横になって本を読み、この時間ばかりは読書が成り立つ。 文字がすんなりカラダに入って、一体なぜそうなるのだろうと考えてみた。 日中は本を手に取っても流し読みか飛ばし読みとなってしま…

実地学習がタメになる

灼熱のなか何とか引っ越しを終えることができた。 とは言え、下北沢の部屋を引き払って本郷に移っただけであり、日常を過ごすにはまだモノが足りない。 カーテンもなければテレビもない。 これから一つずつ買い足していかねばならないが、そこが転居の醍醐味…

西北で愉悦と愉悦が待ち合わせた

家内は京都でアーユルヴェーダを受けている。 だから夕刻、クルマを走らせわたしはひとりでジムに向かった。 水に入ると世界が変わる。 泳いで水に包まれて、些末な自我が洗われる。 その昔、連日プールに通っていた頃の気持ちがよく分かる。 重力から解き放…

限定的だからこそ永続的

事務所を後にし、家内とともに帰途に就いた。 途中、乗り換えの際、南森町のコーヨーに寄って肉を選んだ。 帰宅して家内がすぐに肉を焼き、精をつけてから家を出た。 向かうは塚本で、前夜の続き。 駅を降り耳を澄ませて歩いてすぐ、夕刻の風に乗って地車囃…

燃えて燃えて燃えまくったがまだ燃え足りない

早朝から強く日が照りつけ、容赦のない暑さに身の危険を感じるほどであったが、視界の隅々まで色彩豊かに輝いて、そのライブ感が心を沸き立たせた。 そんな日曜日の朝。 さっさと身支度を整えて、家内とともに問屋に向かった。 息子に布団一式を送らねばなら…

後で後悔することがないように

鶴橋で降り、アジヨシに寄った。 冷麺を食べてから実家に向かった。 家内が焼いた肉のみやげを父は喜んだ。 暑い夏、肉が欠かせない。 父は頑健であるが、まもなく八十になる。 時の流れには逆らえず、徐々に老いが兆して、だから父の話はカラダの不調ばかり…

いろいろたいへんだったからこそ

春に帰省した際、二男もこのプールで泳いでいた。 その昔、兄弟揃って浜学園に通っていたから、西宮北口は息子たちにとっても馴染みの場所である。 水の中に入ると時の遠近感が薄れ、過去がぐっと近くなる。 二男も昔を懐かしみ、泳ぐことの心地よさにひたっ…

日はまた昇る

電車に乗って座席に腰を下ろしたとき、着信があった。 家内からの電話だった。 とっさにわたしは電車を降りた。 いま南森町のコーヨーに寄るところだと家内は言った。 どこかで夕飯でも食べて帰ろう。 そんな誘いだと思っていたのであてが外れた。 しかした…

食事がカラダを作る

この日も家内とともにジムに向かった。 だんだん部活といった様相を呈してきた。 家内がキャプテンでわたしは部員といったところだろうか。 仕事を終えた夕刻、有意義な時間が積み重なって、末永く続く。 数年もすればわたしは見違えることになるだろう。 ジ…