好きなものを食べ、好きな所に行く。
それが夫婦共通の趣味になってきた。
若い頃は仕事や子育てという制約があって、とても「好きな」風にはできなかった。
いまはかなり融通がきく。
今日はどうする?
お互い結構自由である。
どちらかが外出する場合、そこで合流し食事して一緒に帰る。
ちょうどいいバランスができていて、ふたりで過ごす時間には無理がない。
話すことは尽きず、沈黙にも安らぎがあって、そうやって過ごすことが実に心地いい。
振り返ればいい思い出ばかりが蘇ってくる。
先々を見れば、旅や食事の予定が敷き詰められて心が弾む。
今日はどうする?
そんな問いかけからはじまる何気ない日々がじんわりと沁みてくる。
当たり前のようでいて当たり前ではない。
特別ではないが特別な毎日を過ごせているということなのだろう。
夫婦は合わせ鏡とはよくいったものである。
今後ますます「好きな」ものが一致していくことになる。
そんな気がしてならない。