３月なのにこの冬一番の冷え込みとなった10日火曜日午後、働き盛りの男性二人がつい先日バンに轢き殺された現場近くを通り過ぎ、生駒トンネルを抜けた。
大阪では小雪舞う程度であったが奈良葛城ではそれが吹雪に変わった。
東大京大合格の吉報が真白な雪に混ざって飛び交うようにもたらされる校舎で長男を拾い、法隆寺インターへ向かう。
交通の流れを優先すれば香芝よりも法隆寺を選ぶほうがストレスレスだ。
遠回りになろうがスムーズな方が好ましい。
西名阪乗り口手前にある「塩元帥」で息子と向き合いラーメンをすする。
バカ親にこのアホ息子。
バカボンのパパとバカボンという取り合わせ以外の何物でもない。
ところでバカボンの弟はハジメちゃん。
どこから飛来したのだろう、二男だけはアホやバカとは無縁の存在だ。
「アホの兄ちゃん」、親愛の情を込め二男は時に長男のことをそのように呼ぶ。
塩元帥のラーメンは、際立って美味い。
バカにせよアホにせよ、寒さしのいでラーメン食べる一時のなんと幸福なことであろうか。
２月に一瞬凪のような静けさの時間があっただけで、結局は３月にかけても激務煩忙が続く。
ちょいと事務所の体制を転換する間、ややテンポが乱れあちこち遅れが生じるが、もう少しの辛抱、四輪駆動となって一気加速し、巻き返すことになる。
雲間の向こう、新天地の姿がおぼろ見えてきつつある。
