KORANIKATARU

子らに語る時々日記

家族揃ってのお墓参り

お盆の時期に差し掛かってほっと一息。
周囲が一休みするものだから、勤勉な働きアリも少しばかりはその歩を緩めることができる。

目覚めれば仕事という流れを変えて、ここ数日は早朝にジョギングをして過ごしている。
朝5時、まもなく日の出。
ちょうど空が白み始める時間帯から走り始める。

空気がほどよく冷えて心地いい。
緑の香をたっぷり含んだ涼風に吹かれながら、ゆっくりとピッチを上げていく。
川面に映る光が次第次第に増してきて、バイタルな喜びが募り高まってくる。

夏は早朝が素晴らしい。

しかし1時間強も走れば、日差しは容赦ないほどの激烈さを兆しはじめる。
そこが潮時、家へと引き上げ、冷水シャワーで汗を流す。

歓喜の水浴びを終え、今日は盆入りの日、家族をクルマに乗せて墓参りに向かった。

親族一同のなか、我が家が一番乗りであっただろう。
家族総出で草取りをし、お墓を磨く。
花を飾って飲み物を供え、線香あげて手を合わせた。

家族である実感がとても強くなる。
わたしたちの結び目のような場所とも言える。
ことあるごとにここに集まる、わたしたちにとってひとつの定点であることは間違いない。

チビっ子であった当時は背伸びするようにして墓を磨いていた息子たちであったが、いまやお墓の方が見上げるくらいの上背になった。
もしお墓に表情といったものがあるのであれば、さぞ目を細めていたことであろう。