刺激過多とも言えるほどまばゆい青空を窓の向こうに見ながらツバメ君と横並び、土曜午前は仕事に没頭した。
昼にお開き。
わたしはそこからジムに行き小一時間走って野性の活力を取り戻し、元気はつらつ大阪星光に向かった。
場所は二階会議室。
妹尾くんの進行により同窓会活動について種々報告がなされ質疑が交わされる。
今回出席者はかなりの数にのぼった。
星光のためとあらば馳せ参じる総勢百奉行のうち四十八奉行揃い踏みと言った図であり壮観であった。
天六いんちょ宅でのBBQ を終えてからご出席の28期松井教授の姿も見えたいへん心強いものを感じた。
そしてこの日、驚いたことが2つ。
今年、大阪星光大忘年会は11月30日にホテル日航で行われるが、その幹事を32期が担う。
なんと驚いたことに12名ものメンバーで32期幹事団は形成され、その総力のもと企画を練って本番に臨むのだという。
50歳を過ぎて1ダース単位でスクラム組んで事に当たる姿に熱いものを感じる。
来年幹事学年となる33期もお手本としたいところである。
そしてもう一つ。
この日いちばんのビッグニュースはこれで決まりだろう。
大阪星光婚活事業で成婚カップルが誕生したと同窓会会長から報告があったとき、会議室は歓喜の渦に包まれた。
はじまって2年。
男子は星光卒業生、女子は星光関係者の伝手で様々、もちろん払いは星光愛のみで無償。
初回のこぢんまりとした顔合わせのなかから若き夫婦が生まれたということであるから、以後も続々となるに違いなく、こんなめでたいことはない。
次回企画は6月30日に行われる平野郷散策。
同窓会の勉強会に付随して場が設けられるようである。
ところで、平野区長は大阪星光のOBだそうだ。
そうであれば平野で開院したばかりのカネちゃんも誘ってこの勉強会に参加するのがごく自然な流れと言えるだろう。
平野を歩いてその歴史を学び、平野区長に挨拶できればとても有意義な日曜になるはずである。
会議終了は午後5時過ぎ。
会議室のなか章夫のお兄さんがいることを知り、ぜひ挨拶をと思ったが、時間が押していて一刻も早く帝国ホテルに向かわねばならなかった。
だから結局、誰にも挨拶することなくその場を辞し、うおじ北浜店での懇親会に参加できない無念を噛み締め、わたしは帝国ホテルへと急いだ。
到着は6時ギリギリとなった。
宴会の場は撫子の間。
天六いんちょの一声あってはじめて整う舞台であるが、いまや恒例の場となりつつある。
司会進行はわれらがタコちゃん。
仲間が集まればそこを仕切るのはタコちゃんをおいて他になく、その司会ぶりは天賦の才に裏付けられて、必ずそこにあたたか楽しい空気が発生し、誰だってそこで過ごすことが心地いいということになる。
もちろん主役は金城院長。
5月13日に開院し、日を置かず50歳の誕生日を迎えた。
人生の節目にあって門出。
だから皆で集まって、それを祝う。
当然の話であった。
いろいろな思いが託されて、金城院長はその思いに応え生涯一町医者として泥まみれ汗まみれになりながら地域のため奮闘し、脇目も振らずその定めの道をまっすぐ突き進むことになる。
その意味でこの夜の集まりは、金城院長の強く熱い思いに皆で喝采を送る出陣式の場とも言えたかもしれない。