KORANIKATARU

子らに語る時々日記

牛丼屋勤務ほどにハードな消耗戦はないのではないか。

結婚記念日であった18日夕刻、家内に連れられスポーツの森50mプールで45分みっちり泳ぐ。そのまま道すがらみずきの湯に寄って90分もの間岩盤浴で完全デトックス&リラックスの時間を過ごす。

おかげですっかり疲れも抜け、今朝は全身巡る血流もスムーズ極まれるといった様子でなんとも軽快、快調。午前中に集中して仕事をこなし、あまりに元気なので思いあまって激暑のなか水飲み休憩交えつつ90分ほどジョギングしてきた。

帰途、腹が減ったので事務所近くの牛丼チェーンでざる蕎麦を注文するが待てど暮らせど品が出てこない。

それもそのはず、厨房に1人、給仕1人で引きも切らない30席あまりに客の対応をし続けなければならない。

片付けもままならない状態。見ず知らず赤の他人の食べ後というのは気色が悪いもので、そのような残骸に囲まれつつ一杯のざる蕎麦を延々と待つのであった。

給仕の動きをずっと目で追う。

極限の合理化の悲惨に物悲しい思いが募る。

50歳代くらいの痩せた男性が、移動し膳を運びテーブルを拭く、その動きを延々と繰り返し休む間などないどころかもっとペースを上げねば店はカオスとなりかねない。

おいおい早くしてくれよ、どうなってんだ、なんてとても言えない、と思っていた所、一人の若造が業を煮やしたかのように、彼からすればはるか年上にあたるだろう給仕に文句を飛ばす。

おいおい、サービス欲しけりゃもっとええ店行けよとのど元まででかかったけれど、ちょうど私のざる蕎麦がやってきた。

黙ってこらえ麺をすする。給仕は青年に詫びつつも相変わらずキビキビと動き続けている。食べ後の膳と待ち切れないといった風な客のイライラ感に四方を囲まれ、私の麺をすするピッチがどんどん早くなっていく。

食べ終わったとき、やっと店を後にできるというなんとも言えない解放感を味わうことができた。

今後は混んでいる時間帯にうっかり迷い込んでしまわないようにしなければならない。