KORANIKATARU

子らに語る時々日記

アジア屈指の魔境オーサカ

すぐ目の前、ご老人が手すりを支えに立っているのに、平然と座席の横に荷物を置いて本を読み耽るおじさん。

きちんとスーツ着ていても、エネルギーに満ち溢 れ た風な若者でも、大阪環状線ではご老人などには目もくれずどっかと腰掛けそれで恥じない風土が形作られている。

こんな光景はおかしいと二男が目を注ぐので、正義感を発動させざるをえずお年寄りが立ってますよと優しく声をかけた。

話せば分かる相手であったが、ご老人は固辞された。

アジア屈指の魔境オーサカではどれだけ老いても善意なんかあてにしてはならない。

そう悟るくらいの強い自立心がなければ電車にも乗れないし外も出歩けないのである。