KORANIKATARU

子らに語る時々日記

立ち去るときはいつだって物悲しい

スコットランドで食事することなど滅多にない。

だからメニューにちょっとでも心惹かれる品があると頼んでしまい、初日は朝からたいへんな量を食べることになってしまった。

 

それで翌日は的を絞って自制した。

といっても二泊三日であるからこの日が最後。

ああ、なんて名残惜しいことだろう。

 

エディンバラで過ごす最終日は旧市街のビューポイントを中心に散策することにした。

ホテル前からタクシーに乗りThe Vennel Stepsという場所で降ろしてもらった。

 

そこはいわゆる映えスポットで、何組ものカップルや家族がそこでカメラマンと待ち合わせ、エディンバラ城を背景に被写体となっていた。

 

順を窺い隙を突きたっぷり家内の写真を撮って、そこから名の通った通りを歩いて旧市街を抜け、往来でタクシーを拾って今度はホリールード宮殿へと移動した。

 

早足で見て回り、これで通り一遍の名所観光はコンプリートと相成った。

 

宮殿前からタクシーに乗ってホテルへと戻り、チェックアウトを済ませてからまたタクシーを呼んだ。

 

往路の轍を踏まぬようアプリを使って預け入れ荷物の支払いを事前に済ませ座席もあらかじめいい場所を選択し、離陸二時間前の到着を目指して空港へと向かった。

 

ホテルスタッフたち全員が旅先で知り合ったよきお兄さんたちといった親しみやすさでWエディンバラはほんとうに過ごし良かった。

再訪はまた25年後になるのだろうか。

 

そんなことを思いつつ、やはり立ち去るときは物悲しいのだった。

 

そしてもちろんこの時点、ロンドンで我が身に降りかかる厄災について、まったくこれっぽちもおめでたくわたしは何も知らないのだった。

2024年8月12日 朝食

2024年8月13日 朝食

2024年8月13日 朝の散策

2024年8月13日 ホリールード宮殿

2024年8月13日 W Edinburghを後にしエディンバラ空港へ