先日、業務で奈良を訪れ仕事後は女房とそこらを散策して過ごした。
昨日は京都でも同様。
そうそう週末は淡路島でもそうだった。
このように折々、業務に遠足の要素が加わることは一挙両得とも言え、同時に仕事愛も深まる。
だから今後も積極的に仕事のレジャー化を推し進めていくことになるだろうが、いつもいつも遠足という訳にはいかない。
この日は専ら事務所に籠もっての業務であった。
レジャーにはほど遠く、机に向かって鬱々と、さていつ切り上げようかと算段していると神戸でのエステを終え家内が仕事を手伝いにやってきた。
わたしにとっては助け舟とも言えた。
家内が用事を済ませて帰るタイミングを捉えわたしも引き上げることにした。
一緒に買い物しながら帰途に就き、こんな道中もレジャーと言えばレジャーと言えるのかもしれないと思った。
家に着いて家内が夕飯の支度に取り掛かり、わたしはベランダで肉を焼く係を買って出た。
週末にどっさり買い込んだ淡路牛を次から次へと焼いていく。
11月も下旬だが空気は秋の趣きを伴って清涼で、サッシ越しに女房と他愛のない会話を交わし、これも結構レジャーではといった感覚が強まった。
食卓で向かい合い、家内はワイン、わたしは炭酸水を飲み、淡路島の食材を楽しんだ。
そしてデザートは京都で買った甘味であったから、ここ最近の複数のレジャーが食卓にて交差しているも同然だった。
ああ、なるほど。
日々に遠出を交えるといい感じで非日常が波打って、普段の暮らしにまでその彩りが及ぶ。
そう気づき、人生を楽しむ秘訣を見つけたような気持ちになった。