ここ最近のジム活はセッション一色になってきた。
以前はジムに着くとまっすぐプールに向かっていた。
いまはスタジオに直行するようになった。
ボディパンプやコンバット、ボディアタックなど。
インストラクターの掛け声と音楽に合わせて体を動かすグループレッスンの楽しさに、夫婦そろってすっかりハマってしまった。
思えば自己流のトレーニングは、いつの間にかマンネリ化していた。
同じことを繰り返すだけでは、どうしても飽きがくる。
一人で黙々とやるよりも、大勢で一緒に追い込む方が何倍も楽しく、気持ちも盛り上がる。
何より、女房と横並び。
頑張る姿が微笑ましく、わたしも負けていられないと励みになる。
この土曜も朝からパンプとコンバットのセッションで汗を流した。
ああ、やり切った。
午前中にそんな達成感を味わえて、限界までカラダを動かした心地よい疲労に身を任せれば、自然と眠気が訪れる。
空調の効いたリビングでソファに身を沈めていると、いつしか外は夕暮れ色に染まっていた。
この日はひさびさ「寿しおおはた」の予約が入っていた。
北新地である。
家内は張り切って着飾った。
女房が見栄えすれば、わたしは無味無臭で事足りる。
何ら飾る必要なくTシャツ一枚で引き立て役を満喫した。
「寿し おおはた」の寿司は、この日も期待を裏切らない美味しさだった。
時間をかけ仕込まれ、丁寧に握られた一貫一貫が、セッションで草臥れ果てたカラダにじんわりと染み渡っていった。
ジムで汗を流し、おいしいものを食べる。
ささやかであれこんな日々こそが、今の自分たちにとっての最高の贅沢と言えるだろう。
振り返れば、人生のステージも確実に変わりつつある。
子育てという大きな役目を終え、仕事も一段落して、これからは自分たちのペースで楽しみを見つけてそれを思う存分、追求することができる。
明日の日曜もまた、ジムでのセッションが待っている。
このように女房とともに充実の日々を重ねていく。
わたしたちはどんどん若返っていくに違いない。