日中は大抵外を回る。
電車で行くときもあるし、車で行くときもある。
かなり長距離動く。
西は明石、東は竜王。
時々もっと遠いところへ出張する。
要所要所の仕事の合間、緊張から解放される度、そこらをぶらぶら歩くのが楽しい。
あちこちに気に入ったスポットがある。
お茶したり買物したり食事したりぶらつく様は、まるで街角レポーターみたいやん、と思うこともある。
交通費はバカにならない。
経済効率で考えれば、お客さんに足を運んでもらい、役所の用事も極力行かずに済ますのが賢明だ。
しかし、それでは、しょうもない。日がな同じ場所に居続けると緊張と解放のリズムがしっくりこない。
重圧の中であっても、ほんの僅か遠足のような要素があるからこそ、負荷ものともせず日々フレッシュな気持ちで仕事に取り組むことができる。
早起きできるのもそのせいかもしれない。
今日はこれくらいにしといたろか、と切り上げる頃合いを見計らうのは、自分である。
結構深追いし、目一杯外回りするのだが、たまには2時や3時に用事が終わってしまうこともある。
稀に生じる「アフター2時」に何をするか、自由である。
たいてい戻って仕事するのだけれど、自由であるという気分は悪くない。
先行き不透明であり、かつ手足動かし続け&神経すり減らし、それでやっとこさ生活できるかどうかという厳しい仕事環境ではあるけれど、自在に仕事できるというところで、救われている。
長時間拘束されたり、箸の上げ下ろしまであれこれ指図されるような仕事には戻れない。