KORANIKATARU

子らに語る時々日記

西宮北口、イル・レガーロでイタリアン堪能

我が家のGWが始まった初日土曜日、家内と買物に出かけた。

私は買物が大嫌いである。
人混みがあるだけで気疲れするのに、赤でも青でも三角でも四角でもなんでもいいようなものについてああでもないこうでもないと品定めし続ける時間など、虚無にしか感じない。

料理だって洋服だって、手際よく、パッパッパと買えばいいではないか、買物する横でいつも私はそのように思っている。

だから日頃買物には付き合わないのだが、この日は、私にも用事があった。
ビデオも一眼レフもメモリがいっぱいいっぱい。
次の日もまた長男の試合がある。
SDカードやらUSBやら記憶媒体を買う必要に差し迫られていたのだった。

それで重い腰を上げた。

歩いてガーデンズへ向かった。
何か村あげてのお祭りでもあるのだろうかというほどの人だかりである。
駐車待ちのクルマがこの世の果てまでも並んでいる。

フロアは混み合い、レジも長蛇の列。
私にとってまさに鬼門というべき場と化していた。

だから、ガーデンズを後にし家内とジュリエッタに向かう時には、労役課された囚人がやっと解放され休憩にありつけるといった心境であった。

しかし、店には張り紙。
GW期間中、店は一切営業していないのだ。

でも結果的にはこれで良かった。

来る途中、西宮北口駅の阪急そばがある入り口の近くにイタリアンがあるのを見かけていた。
おでんの名店いなかと横並び、イル・レガーロというお店だ。

シェフは礼儀正しく、仕事が丁寧。
前菜もパスタも肉も、相当高いレベルである。
特にパスタは、パスタというカテゴリーに留まらず、全国おいしい麺類大会があれば、強豪ひしめくラーメンの軍勢をかき分けて上位に食い込むであろうユニバーサルな域の出来栄えと言える。
家内が言うにはジェラートもとびきり美味かったという。

そして、おそらくはシェフの母なのであろう。
その母がお店を甲斐甲斐しく手伝う。

なかなかいい店である、今度は子も連れてこようと店構えの写真を撮ろうとすると、お母様が店先まで出て深々お辞儀した。

今どきは、店員のほうが客を見下すような店もあるご時世である。
このような心のこもった応対で、人懐かしいような気持ちが得られるお店は町あげて大事にしたいものである。

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