KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

心の拠り所は実はここにあった。

1長男と一緒に風呂に行くはずが、彼は終業後の静まり返った事務所のデスクで試験勉強に取り組んだまま音を上げる様子がない。何かブツブツ言いながらその世界に「入った」まま出てこない。親子水入らずの上方温泉一休は諦めざるを得なかった。私にとっては思…

カタシモワイナリー百年祭はこの秋外せない。

週末の食卓に色を添えた白ワイン辛口は家内が調達してきたものであった。わざわざ柏原ワインの総本山とも言えるカタシモワイナリーまで出向いたという。純度高いすっきり感が女性の人気を博しているらしい。何がいいといって後味がとてもいい。男子であって…

映画「海洋天堂」を観て涙止まらず。

土曜夜、柏原のワイン白辛口を飲みつつ「海洋天堂」をDVDプレーヤーにセットする。映画について何の予備知識もなしで見始めた。父子の入水自殺のシーンから映画が始まる。子の大福は知的障害ある自閉症であり、父は末期のガンを患っている。大福は21歳だが、…

退廃し澱みきった大阪の朝

日曜朝の始発をホームで待つ。六甲の山伝い、平地に降りてきた冷気には緑と土の香りがたっぷりと含まれている。起き抜けのカラダが心地よく覚醒していく。神戸方面からやってきた電車は空席もまばら。一歩足を踏み入れると、酔場の余熱まで運んできたのか空…

ベスト尽くすよりはベターな感じで飄々と。

1家内との待ち合わせ時間まであと40分ほどある。何をしようかと一瞬思案し、大慌てで日記を書いてから仕事場を後にした。買い物帰りの家内と合流する。今夜の食材やその他品々をリュックに詰めて肩に背負う。いざ出発。昨晩私たちは仕事場近くで待ち合わせ…

懐かしの「愛は脳を活性化する」を手に取った。

今朝の産経新聞正論の見出しが目をひいた。「脳は生涯にわたり発達し続ける」とある。紙面めくる手を止め始発の電車を待ちつつ目を通す。脳が最高位に位置する司令塔であるわけではない。その上位には心や意識があって、脳はその受信機のようなものに過ぎな…

誰かさんと誰かさんが麦畑

混雑を避けるため、やや人目につきにくい一角を待ち合わせ場所と決めていた。子を迎えるため早めに仕事を切り上げ、駅と建物をつなぐアプローチを進む。植木が繁る場を右に折れた。既に先客があった。当の一角のさらに奥まったところに男女がいていちゃつい…

「業」を抱えた一群が普通の顔して町をゆく。

1昨夜、神戸長田女児行方不明事件の顛末の報に接しがっくりとうなだれた。惨たらしいにもほどがある。いまも嘆息を止めることができない。幼い子供が殺められ遺体となって見つかる事件が後を絶たない。その度ごと事件の酷さに沈痛な思いとなる。何度も繰り…

心健やかであることの幸福について

1夕刻、風に波立つ川面に西陽が注いで、光が跳ねる。場所はロイヤルホテルのちょうど真ん前。川沿いの遊歩道のベンチに一人の女性が腰掛け、ぼんやりと川を見つめている。大阪が見せる風光明媚が霞むほどに美しい女性だ。顔立ちからして南欧からの旅行者と…

第32回兵庫県中学生ラグビー大会を観戦し心震えた。

1西に向かって電車乗り継ぎ新開地で乗り換える。地下道を歩く。まずは地下道左手一面に描かれた「壁画」に目が点となる。風変わりというより薄気味悪い。一体どんな経緯でこういった奇っ怪な作品が公衆の面前晒されることになったのだろうか。翻って右手側を…

「長男の上に二男降りつむ」

1 兵庫県中学生ラグビー大会2・3年生の部が今日開幕する。 1回戦、2回戦の試合会場は三木総合防災公園となる。 天気予報によれば今日は晴天、いつもより暑い日となる。 前回1・2年生の部と同様、家内と応援に訪れる。 電車でぶらり神戸方面奥深くに出…

モロッコでマカレナ聴いて西欧に焦がれた。

1身の毛がよだつとは、こういうことを言うのだろう。イスラム国の幹部がオーストラリアにいる実行部隊に無差別殺人を指示した。複数の都市でオーストラリア市民を無差別に拉致誘拐し、ナイフで首を切断しその映像をネットで公開するのが目的だという。たま…

運と身の丈について知ることが巡り巡って身のためだ。

1仕事後、助手席に二男を迎える。塾が休みとなるのは久しぶりのことだ。望みをきいたところ、風呂にゆっくり浸かりたいという。その様子を思い浮かべる。露天に星空、肩並べ波打ち揺れる親子舟。悪くない。意気投合となった。上方温泉一休へ向かう。43号線…

U2のSongs of Innocenceを聴きながら家まで歩く

U2の「Songs of Innocence」全11曲がiTunesのプレイリストに並んでいる。 購入済み、と表示されている。新譜が出たならどの道買うけれど、これについては買った覚えがない。調べるとAppleの粋な計らいで世界中に配布されたということだ。U2好きにはたまらな…

小耳に挟んだ、わしお耳鼻咽喉科のブログより。

わしお耳鼻咽喉科のブログを読んだ。 昨晩食事会が行われたらしい。 場所は西宮北口和食の名店くさび。 まもなくインフルエンザ予防接種のシーズンが始まる。 英気養いスタッフ全員一丸となって忙しい時期に準備万端で臨むことになる。 院長である鷲尾先生は…

第7回福島バルがやってくる。

来る10月11日土曜日、三連休の幕が開く日に福島バルが開催される。 大阪福島と言えばここら一帯だけで日本代表が編成できるほどの名店揃いである。 秋深まる情緒とともに最高峰の食い処を夜通し散策できるこの催し、極上の悦楽にひたれること間違いないこと…

仕事終え、場面転じて父となる。

連休明けの火曜日、ひっそり影を潜めていた仕事群が一気目まぐるしくうねって、その動きの不意の激しさに歩調合わせるだけで精一杯、あっという間に時間が過ぎた。 すっかり日は落ちようやく後片付け終え嵐の後の現場を引き上げることができる。 どこか遠く…

会話で気をつけたい不作法10プラス1

他者との良好なコミュニケーションを重んじたゾロメゾフスキー教授は、発話において戒めるべきポイントを十項目にまとめ、次のとおり不適切極まりない順にずらり並べた。 相手の言葉に噛み付く 話が小ウソだらけ 同じ話を何度も繰り返す 内容が支離滅裂で破…

最期に訪れる平穏の時間

1上本町にある近鉄百貨店の食品売り場で肴を見繕う。日曜夕刻、買物客でフロアはごった返しており、食材を選んで包んでもらってお勘定し受け取る、このプロセスをいちいち繰り返すのは面倒だが充実の飲みのためだと思えば何でもない。つまみをどっさり買い…

ギャルに占拠された松屋

信じないかもしれない。 野田の松屋が見目麗しのギャルらに占拠された。 18ある座席のうち15が眩しいようなギャルで占められ、 他の客は、ボロいチャリンコで乗り付けた草臥れたおじさんと、日焼けしヒゲ伸ばし放題でまるで草むらから出てきたようなおじ…

ノルマンディー展 近代風景画のはじまり

産経新聞で「ノルマンディー展近代風景画のはじまり」が紹介されていた。 ノルマンディーの猫の目のように変わる空模様、光の表情が多くの画家にインスピレーションを与えてきた。 そんなピクチャレスクなノルマンディーをテーマとした絵画展が新宿で開かれ…

家族を持ったことが最大の自己啓発となった。

1 金曜夜。いつもと同じような帰宅後の光景である。野菜中心の料理と家内の話を肴に晩酌し、ビールからオンザロックへと手にするグラスが変わる頃、長男が帰宅する。長男が走り込みの自主トレを終えて戻ると同時、家内が二男を迎えるためクルマで出発する。…

自殺率の低い町で抽出した5つの自殺予防因子

今朝の朝日新聞にあった「自殺率の低い町」という特集に目が留まる。 和歌山県立医科大の岡先生が、極端に自殺率の低い徳島県旧海部町を訪れ聞いて回って調査した。 「いろんな人がいてもよい、いろんな人がいた方がいい」、「人物本位主義をつらぬく」「ど…

今朝、事故の相手を偶然見かけた。

1信号待ち。松屋から出る人物に目がとまる。知った人だ。見つからないよう目をそらす。あの場面がよみがえる。まさにこの場所、この信号待ちのところから鮮明に記憶が残っている。6月になったばかりの朝の出来事であった。2明け方の交差点、人っ子ひとり…

毒親が知っておくべきことについての考察

1地元駅前のTSUTAYAがリニューアルのためしばらく閉店となり、新たに営業を開始したもののほどなくして今度はとうとう店じまいとなった。ネット配信やDVDの宅配サービスが充実し店舗自体の必要性は薄らいだとは言え、現状では立地のいいTSUTAYAはどこも盛況…

「浜学園シラベテ」これは凄い

テキストのなか分からない問題をiPhoneでパチリとすれば、該当箇所のweb解説が即座配信される。 そんな夢のようなアプリ「浜学園シラベテ」を浜学園が今夏から導入したという。 個別対応の充実という点で百人力といった評価では済まされないほどの画期的なシ…

善き人のいる町

1一昨晩は「とり花」、昨晩は「たくみ」で夕飯を済ませた。ともに甲子園口にある焼鳥屋である。「とり花」は通りかかって偶々訪れた店だが「たくみ」の方はかつては連日のように通った店だった。当時一人飲みするとなればもっぱら「たくみ」であった。大阪…

もう大食いはこれを最後にしよう、ほんとに。

皆に先立ち昼食を頂き、そしていま悔いている。 出先から戻る道すがら軽く巻きずしでも買いそれをランチにするつもりであった。 しかしあいにくその寿司屋が今日は定休日。 町をあてどなく歩き他の客足につられるようにCoCo壱番屋に入って一番目の前にあ…

キラキラ女子力の儚い寿命

1今朝の朝日新聞25面、マートンがいい事言っている。その昔、尼崎のコストコでマートンを見かけた時、ごく普通の振る舞いができる知者であるとお見受けしたが、彼はやはり芯のあるインテリだったのだ。マートンは、尊敬する両親からスポーツも勉強も大切だ…

兵庫県中学生ラグビー大会一回戦完敗(親バカ日記)

19月7日日曜日、仕事場には向かわずに家にとどまる。明け方、周辺をジョギングする。雨上がりで一層濃くなる草木の香を胸深く吸い込みながら朝日で明度増す山の緑を目指し北へ向かう。やはりこの界隈は素晴らしい。ひとしきり走って戻り塾がある二男を駅…