KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

例えれば内線電話で繋がっているようなもの

1改札口のデジタル時刻表を見ると、大阪行きの電車が0:40。ちょうどこれに間に合う。タクシーを使う必要はなくなった。二人を改札口へ送り出し、私は歩いて今夜二次会の場となった自宅へ戻る。二男が私の寝床で眠っている。起こさず添い寝する。2野球が終…

お月様が見ている

1日曜夜、自宅に帰る夜道。自転車に乗ってコープに向かう長男とすれ違う。明けて月曜朝、門が開いたままとなっている。門の傍に置いてあるはずの長男の自転車が見当たらない。自転車が盗まれた。どうやら昨日見たのが最後の姿となったようだ。昨晩コープか…

とってもいいお医者さんが苦楽園にやってくる

1この10月1日、さいとう耳鼻咽喉科クリニックが開院となる。場所は苦楽園。阪急苦楽園駅西口を降りてすぐ。駅からホップ・ステップの至近距離にあってジャンプは不要。真ん前を阪急電車甲陽線が走り、その向こうには桜並木で名高い夙川が流れる。院長で…

長く険しいつづら折れの道

1土曜夕刻、昔なじみの銭湯に寄って一汗流す。物心ついた頃から大の風呂好き。家風呂では肌の目詰りまでは落とせない。真の清潔好きはお風呂に通う。極楽湯。おそらく生涯通算、最多通ったお風呂だろう。先代番台の爺さん婆さんの面影を思い出しつつ、過ぎ…

心の緑が微風にそよぐ日

1西城秀樹と結婚するのだと長屋の娘は大声で叫んだ。ヒデキと結婚しもっと大きな家に住む。今の不遇はすべて母のせいだと言わんばかり娘は母を痛罵する。しかし、母も負けない。ドブスに嫁の貰い手がある訳ない。それで火がつき熱風吹き荒れんばかりの激闘…

何が嬉しいといってこれ以上の喜びはないと皆が口々に言う。

1午後からは晴れるはずが雨が降り続く。Amazonから届いたばかりの片山杜秀さんの「国の死に方」と「未完のファシズム」を空き時間の読書用にとカバンに入れる。先日の朝日新聞の耕論の欄で片山さんの論評が掲載されていて目を引いた。東京五輪の招致演説の…

チキンハートは岩陰にて一休み

連休最終日、ウォーミングアップを兼ねてツバメ君も動員し作業する。午後早くには仕上がり、終業。休日らしい落ち着きと静けさに満ちた町へと一人繰り出す。平日のガヤガヤに身構えつつ過ごす時間とは大違い。のびのびと楽ちん、秋の空気は柔らかく穏やかで…

墓参りし奮闘について学ぶ。

1事務所の掃除を終え電車を乗り継ぎちょうど正午、東生駒駅に到着した。霊園に向かう送迎バスの乗り場に列はない。お墓参りのピークは古くからのしきたり通り明日の秋分の日なのであろう。空は晴れ渡り日差しが強い。運動会など秋の催しにはもってこいの好…

饒舌な格差がやがては暗黙の階級差へと転じていく。

1シルバーウィークだと言っても変わり映えのしない一日を過ごす。夜12時に寝て5時に起き始発で事務所入り。特に差し迫った仕事があるわけではない。日の出とともにねぐらの街路樹から町へと繰り出す都会の野鳥のようなもの。生態だとか習性だとか言うべき類…

お国の覚えめでたくなる基準線

1ワールドカップラグビー日本対南アフリカ戦の終盤、手に汗握る。カラダぶつけ合うスポーツなので、力入って感情も全身まるごと入り込んでいく。じりじりと日本が世界屈指のチームを押し込んでいく。高ぶって涙ちょちょぎれる。そして、何とそんなことがあ…

東京に行って帰って何かを思い出した2

5東京滞在は残すところ一時間強。食事する場所を探し八重洲の地下街を徘徊する。このときフォーユーの相良さんから電話がかかってくる。ひとしきり話し電話を切ったその時、目の前にちょうどいい感じのお店が立ち現われた。相良さんも気に入るに違いない。…

東京に行って帰って何かを思い出した1

1ずっと青空が見えていたので雨の心配はないように思えた。台風20号はまだはるか彼方の南の海上。この様子であれば今日一日はもつだろう。東京駅で降り混み合う地下通路を人波に乗って進む。行けども行けども半蔵門線大手町駅は先の先。サイン表示に従い右…

勉強するなら少しは人目を憚った方がいい。

今日は日帰りで東京出張。 新幹線車内で日記を書く。 昨晩事務所を後にし、海老江からJRに乗った。 時刻は夜9時。 仕事帰りの勤め人らで電車は混み合っていた。 高校生三人が横ならびになって勉強している。 吊革に掴まりその前に立った。 シャツにローマ字…

煩忙期を前にニンニク注射を受ける。

1田中内科クリニックの午後の診察は3時から。時間があったので真向かいにある阿倍野キューズモールを少しぶらつく。午後3時と言えば「3時に会いましょう」が始まる時間である。心霊写真のコーナーが懐かしい。あの頃、日本人は若かった。今思えば呆れる…

その光景を映画のシーンのように眺めてみると

1シルバーウィークまであとすこし、カウントダウンに入って家内の手も借りねばならぬほど忙しい。終日出ずっぱりであったが夕刻迫る時間、ようやく尼崎にて最終の用事を終えることができた。阪神電車に乗って事務所に戻る。とある駅で二人組の女子高生が乗…

人に与えられた最大の娯楽

1清涼で澄み渡っている。風にあたるだけで気分がほぐれて優しいような気持ちとなる空高い晴天の午後、道の向こう、歩道に寝転がるようにブルドッグが繋がれている。このまま歩けば、その鼻先を通り過ぎなければならない。千葉で紀州犬が大暴れし警官が発砲…

老人は常に誰かに話しかけている。

1数学セミナー10月号の巻末に「ピタゴラス奇素数から格子直角三角形の存在を考え解に到るための条件を導く」という33期岡本くんの考察が紹介されていた。彼は走って泳いで診察するだけの整形外科医ではなかった。家に招いて、数学について子らに直々話して…

たまには自らの寸法に目を注ぐ

1怒ればさぞかし怖いのだろうと思われているかもしれないがそもそも怒ることなどほぼ皆無であり、常日頃から至って物静か心穏やかな私であるので、人となりを一言で表わすのであれば温和温厚という言葉が一番しっくりと来るだろう。子らも異論はないはずだ…

野営地を住処とするような男子の結束

1ゴルフコンペに向け連絡メールが画面を行き交う。ゴルフバッグをクリニックに寄ったときに預けておくから運んでね、やら、クルマで拾うから待ち合わせ場所を決めよう、など。親密で和やかなやりとりだ。いまは連絡の用に供される33期星光メーリングリスト…

大阪星光学院、縦に66層連なる壮大な景観

1朝5時、事務所に向かうためクルマを走らせる。明けの明星と新月一歩手前の有明月が東の空に並んで輝いている。KissFMからは八代亜紀。「おんな港町、どうしてこんなに夜明けが早いのさ」と八代亜紀が歌う。昭和52年大晦日、紅白のトリを飾った名曲だ。雨…

私たちの一番は今も不動のままである。

1冬になると体育の授業は1,500m走ばかりになった。大真面目に優劣を競う猛者もなかにはいたが、大半の者にとってはしんどいだけで面白くとも何ともない。そんななか、独自の解決法を見出す者があった。名はオカシュウ。彼は1,500m走を「ゆっくり」走るとい…

思考の活動域はモノよりコトにあった方がいい。

1雨が降っているというよりは天然のミストの中にいるような小糠雨の午後、頬に当たる微細な水滴が心地いい。傘は差さず尼崎へ向かう。仕事の関係で某所にて宗教職の方と対面した。仕事にまつわる主だった話が終わって雑談となる。合流者がやってくるまで半…

たにぐちクリニック院長直伝のシンプル・ダイエット、成功者続出。

1日曜夜、阪急電車に乗って武庫之荘に向かう。待ち合わせは7時。車内、男の子二人連れの母親が斜め前に立っている。小さな子らは母にもたれるようにしている。母は時折左右に視線を送り何か話しかける。その度に子らが笑って、母も柔らか微笑み返す。そこ…

雨の日曜、ひとつの節目を迎えた。

1日曜日、降り続いた雨が、昼過ぎにいっとき止んだ。姫路駅に降り立つ。まっすぐ前方に姫路城が鎮座しているのが見える。濃いグレーの空を背景に白が際立ち壮観だ。家内と少し町をぶらつき弁当を調達し、タクシーに乗って一路、姫路市立球技センターを目指…

受験勉強の旗色が悪い時代趨勢

1週末にジョギングすることがある。その週のニュースなどをPodcastで聴きながら事務所周辺を一時間ほど走る。デイ・キャッチやザ・ボイスに加え辛坊さんや久米さんの人気定番をもっぱら耳にする。目から鱗の話もあれば耳を疑うような話もあるが、おおむね収…

その写真は必ず目にしておくべきだろう

1エーゲ海に面するトルコ海岸に男児の遺体が漂着した。大々的に報じられたニュースであるので、ネットで検索すればすぐにその写真を目にすることができる。絶句する他ない。嘆息しか出てこない。波打ち際に打ち上げられたその亡骸はうつ伏せで、あまりに小…

知らず知らずアウトボクシング的な最適解に導かれていく。

1木曜朝、傘を差し堺へと向かう。やや二日酔い気味。前夜のお酒が残っている。めっきりお酒に弱くなってしまった。何とか持ち堪え午前中の面談を無事に終える。その足で天満橋へ。今週は雨が降り続いた。視界に雨粒の絶えない9月序盤、暑さはどこかへすっ…

中学受験するなら重症化回避のためインフルエンザ予防接種は不可欠であろう。

1北新地、かさね。夕刻七時。カウンター席に腰掛ける。左横に喫煙者が座っている。西から東へと流れる偏西風のように、タバコの煙が私たちの席にダイレクトに押し寄せてくる。吐き出されたばかりの煙は濃厚で目に沁み喉につかえる。何気ない風に左手で煙を…

幸福な原風景を内蔵すること

1なんて寝心地がいいのだろう。フカフカ特大のベッドに横たわる。場所は超一流ホテルのスイートルーム。兄弟4人で広い空間のなかくつろいでいる。目が覚める。私は1人。和室に敷いた布団の上、タオルケットをかぶっている。まだ夢の感覚が残っていて、寝…

時間に遊ぶ達人

三日間に渡って二男と過ごし8月が終わった。最終日の仕上げは西宮の熊野の郷。二男と並んで湯に寝転がる。かつては頻繁に通った熊野の郷であるが仕事場の近くにもいい風呂があって近頃は足が遠のいていた。久々浸かるが、やはりいい。二男とあれこれ話し込…