KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

耳に秘められた謎

居ても立ってもいられない、そう感じるほど肩が凝ったのは久方ぶりのことだった。朝、作業しはじめたときから違和感があった。腕を回そうが、とんとん叩こうが、ドンドコ叩こうがびくともしない。振り払っても振り払っても肩を覆う不快さは深まるばかり。だ…

不思議と言えば不思議なめぐり合わせ

グランドに降りるとちょうど練習後のミーティングの最中だった。中高生が一体となって円陣を組んでいる。夕日を見るならここをおいて他にはない。絶景が夕陽ケ丘という地名の由来となった。わたしがこの場所に通っていたのは30年近くも昔のことであるが、こ…

何十年か越しの掛け合い漫才

韓流は日本のドラマと異なる。ほんの10分、見るともなし眺めるだけで違いに気づく。韓流では嫁と姑の絡む場面が頻繁だ。嫁と姑、双方の視点から理想とギャップが描かれ、それがドラマに不可欠な要素であるかのように両者の愛憎劇が挿入される。一人、ご婦人…

幸福は短期決戦ではなく、長丁場

先日の会議の場、神父でもある先生がされた話が印象に強く残った。いまこの国の子どもたちは不穏なメッセージに取り巻かれている。大人はつい見過ごしがちだが、意識して子どもの目線になってみれば、どれほどネガティブな言葉が渦巻く環境に彼らが置かれて…

日曜夜には鍋が合う

日曜日、朝から試験勉強に勤しむ二人であったが夕刻には疲れ果てたようだった。ひと目で分かるほどのグッタリ感。では引き上げようと事務所を後にした。手応えある充実の一日を過ごしたからだろう。薄明かりの空のもと、並んで歩く彼らの顔がとても清々しい…

灯台のように照らし続ける大阪星光

双方ともに定期試験の時期が迫ってきた。すでに士気は高まっている。日曜日、出力全開で勉強に取り組むことになる。今朝早朝、長男と二男をクルマに乗せて事務所に入った。漁船で沖へ出て漁するみたいなものである。シャーペンの先が勢い良く机を打ち、止む…

まもなく夕陽ケ丘に向け出発

今日は大阪星光同窓会理事会。セノーくんに誘われ初参加。軽装でいいとのことだったので、ほんとうにカジュアルな格好で臨む。まもなく出発。名刺を数多く携えた。夜は飲み会。その会場が思い出深い。そのときわたしは小学生。家族で映画を見た後はもっぱら…

下町路地裏の教訓

ふとミヤゲのことを思い出した。漢字で書くと宮下。しかし誰も彼のことをミヤシタという名で呼ぶことはなかった。末尾が濁って、よりにもよって「ケ」に点々で「ゲ」。その粗野な響きが彼の有り様を端的に物語る。今思えば、濁音で挟んで「ザ・ミヤゲ」とす…

そっと肩をたたいてエールを送った

夕刻、雨はほぼ降り止んでいた。だから長男は雨具を持たずラグビーの練習に向かった。ところが宵の口になって雨足が強まった。彼が戻ってきたのは夜の11時前。どこかで泳いできたみたいにジャージが水浸しとなっていた。ハードにカラダを動かし雨にも打たれ…

わしお耳鼻咽喉科、まもなく開院5周年

もう5年も前のことになる。英ちゃん冨久鮓と言えば難波の老舗。その二階座敷に12人の男衆が集結した。いずれもインディペンデント。上昇気流に乗って勢い止まらぬ面々であるから日程調整は簡単なことではなかった。日時で言えば2011年11月4日の金曜日。わし…

油売っただけの昼下がり

半袖だと少し肌寒さを覚える。雨滴混じりの風がときおり強く吹く。クルマに乗り込み早朝の道を事務所に向かう。ラジオのニュースが警報の発令を告げ注意を呼びかけている。案の定、午前7時過ぎ、二男の学校から休校となる旨のメールが届いた。一方、長男の…

こう見えてエースが二人

前回同様の雨。長男は宇治へと向かった。フラッグフット全国大会の地区予選が開催される。運動部精鋭で結成したファルコンズは初勝利なるだろうか。一方の二男は部活仲間と連れ立ってラウンド・ワンへ行くということだった。各自属する場で過ごす連休最終日…

平穏が上機嫌を生む

世には思い通りになることとならないことがある。後者について心得違いするとストレスに見舞われトラブルに巻き込まれる。長い目でみたとき平穏であることが最良だ。日常生活が定常状態に保たれ精神的なコンディションが安定している状態。平穏こそが上機嫌…

友だちと映画を見て飯を食う

強い台風16号が南西方面から迫りつつあり天気予報は大雨を告げている。が、外を見るとお湿り程度。ぱらつく小雨が地上の音を余さず吸い取り日曜朝、あたりはしんと静まり返っている。友だちと映画を見て飯を食う。そう言って二男が出かける支度をしている。…

友達の友達は友達

1今日、二男が帰ってくる。たった一週間の不在であっても姿が見えないと寂しいものである。まもなく学校に向かい、クルマで待機し二男を乗せたバスの到着を待つ。そこに現れる姿を想像しただけで、心浮き立つかのよう、とても嬉しい。何を隠そう、わたしは…

男子もうかうかしてられない

空にカメラを向けている少年がいる。それを見て今日は中秋の名月の日であったと思い出した。ジョギングしつつわたしも夜空を見上げる。真ん丸な月の輪郭は薄雲の向こうに隠れている。シャッターチャンスは当分訪れそうにない。頑張れ少年。走り終え風呂をあ…

韓流を見て安らぐ

ソファに腰掛け、なんとなくテレビに目をやる。ちらと見てすぐにチャンネルを変えていくのだが、韓流ドラマやK-POPで目がとまる。この日は5年前づくし。夕刻、仕事で立ち寄った先が5年ぶりの訪問であった。1814日前とぴったり同じ場所にクルマを停めた。数…

時代の大きな曲がり角

生駒山麓へと向かった。あたり一帯、駅はまばらで時間を潰せるような場所もない。移動にクルマが欠かせない。客先を北から南へワン・ツー・スリーと行脚する。余裕を持って時間を組んでいるのでたいてい早くに終わって待ちが生じる。車内で一息、水野和夫氏…

長期的な視点でブランドを高める

やってきた電車は既に満杯であった。にもかかわらず車内の肉布団を背中で押し込むようにして、次から次へと人が乗り込んでいく。まさにギュウギュウ詰め。豚まんであれば生地から具がはみ出ること間違いない。当然、わたしは乗るのを見送った。家畜や虐げら…

歌い出したくなるほど美味しい顔ぶれ

下馬評では甲南山手のキリンが有力であったが、二男のひと声、夕飯はピッザに決まった。明日から南部合宿。まるで出張で飛び回るビジネスマンのごとく、また一週間留守になる。我が家の農林水産大臣が腕を振るって、日頃からおいしいものに馴染みすぎている…

とっかえひっかえモノが欲しいという時期もある

明け方、外気に触れると肌寒い。見上げるとまだらな雲。空の紋様が季節の変化を告げている。大陸由来、秋の高気圧のお出ましだ。猛威をふるった夏はひっそりその気配を消していき、天高く飯が美味しく誰も彼もが肥ゆる読書の秋がもう目の前。窓を開け放ちク…

学校の友達は本当に大切な存在なのである

1なるほど、閉じたり開いたりというのが人間のようである。先日誘われて交流会のようなものに顔を出した。初対面の方ばかりであったがフレンドリーな雰囲気が馴染みやすく、その活気と結束に感心させられた。このような仲間に恵まれタッグを組んで世を渡れ…

家族挙げて英語強化に取り組む時代

1昨日の朝日新聞。オピニオン欄の内容が目を引いた。政治学者である施光恒さんがする主張ももっともなことである。いま日本では英語強化の施策が採られ、小学校では英語が教科に格上げされ、大学での授業は英語でするよう推奨されはじめている。この現状に…

二つ返事で一本取られる

1この夏、家族揃ってiPhoneを機種変更した。その際、安くなると薦められてEO光からソフトバンク光へと契約を変更した。電話とネットとテレビ、すべて丸ごとの鞍替えとなった。ところが、行き違いがあった。工事が終わって気付いたのだが、これまでJCOMで見…

うなぎを買い損ねた夜、バスに揺られる

久々にうなぎでも買って帰ろうと思うがあいにく名店川繁は火曜が定休日であった。残業務を終え事務所を後にする。台風一過で9月はじめにいっとき涼しくはなったがさすがに熱帯化しつつある大阪である。夕刻となっても数分歩くだけで汗ばむ蒸し暑さだ。どこか…

中学受験という過剰

各階ごとに立ち塞がる敵がいて、一人ずつなぎ倒し上へとのぼっていく。塔を上がるに連れて相手の強さが増していく。最後の最後にはこれはもう話にならないというほどの巨人が待ち受けている。ブルース・リーの遺作となった死亡遊戯、クライマックスの場面で…

ただ書いただけの日記2

やたらと蒸し暑い夜だった。長男がわたしのベッドの端で寝入っていたのもそのせいだろう。日頃は自分の部屋で寝る長男であるが暑くなるとねぐらを変える。寝苦しい夜だった。空調をオンにしたりオフにしたりなどし、わたしも安眠からは程遠い時間を過ごさな…

過去は文字通り過ぎ去った

土曜日午後すべての用事を終え、あとは長男を待つだけ。彼に渡すものがあって最寄り駅の改札で待ち合わせるがまだ2時間もある。それでひとり映画を見始めた。「タイガー伝説のスパイ」。インド映画にしては短め、2時間ほどで見終えることができる。単なる娯…

ブレイス法律事務所「問題社員対策セミナー」に参加してきた

1野田阪神に停まらない電車があるなど知らなかった。発車寸前に駆け込んだ電車は梅田を発ってぐんぐん加速し中途の駅をことごとく通過していった。5時には事務所に戻る、その目論見は脆くも崩れ去った。かつて、天王寺で乗って八尾で降りるつもりが突っ走…

天与のチューニングは変えられない

勧められるまま軽く一杯飲んだだけなのに帰途風呂に入って目が回った。寄る年波、ということなのだろう。タクシーに乗るのも億劫でかつ近所のホテルは会員になってはいるがこのところ部屋の取れた試しがない。事務所で一休みしそのまま寝入ってしまった。ふ…