KORANIKATARU

子らに語る時々日記

更なる結実への道

車検のためクルマを引き渡さなければならない。
約束の時間は朝の8時30分。

まだ3時間以上もある。

長男が早々に家を発った。
このところは連日始発で学校へと向かう。
学祭に向け何かを企図しチームを率いる。
リーダーとして一番乗りしなければならない。

二男は今日から始まる山荘合宿の支度に余念がない。

わたしはすることがない。
仕方ないので朝の川べりを走ることにした。

蝉の音はけたたましいが、日差しは本気には程遠い微弱な熱しか放っておらず、川面を渡る風はひんやり心地よく、日陰に入ると極楽だ。

真夏平日の朝、真っ向全身に涼風を浴びて生命の喜びを大満喫。
こんな贅沢なことはない。

何人ものジョガーとすれ違う。
皆が皆、般若の微笑み。
朝の水辺。
極楽気分を分かち合うなごやか交歓の場と言える。

家に戻るとすでに二男は出発した後だった。
冷たいシャワーを浴びる間、家内が朝食の用意をしてくれる。

ほどよく時間がつぶれ、ようやく時間が迫った。
となり町の工場へとクルマを持ち込む。
メカニックのあんちゃんが最寄り駅まで送ってくれる。
さっき走ったばかりの川沿いの駅だ。

電車に乗ってソウのブログの更新に気付く。
なんと島田智明河内長野市長のことが取り上げられている。

かつて二人がひょんなところで交差した瞬間が描かれ、読む者は、そこから今へと至る大いなる道のりをおのずと思い描いてしみじみ感慨にふけることになる。
なんて味わい深い文章なのだろう。

これからもまた更なる結実へと道は続く、誰にとっても同じこと。
かたわらに携え読み続けたい名文だ。

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